温室効果ガス削減の中期目標15%削減に騙されるな | がんばらない、でも諦めない

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主にエネルギー、廃棄物問題について書いてます。
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麻生首相は温室効果ガスを「05年比15%減らす」と発表しましたが、これには大きな落とし穴があります。基準年を2005年として15%減らすと言っているだけで、京都議定書の1990年を基準にすれば「8%減」としかなりません。2005年までに7%増えてしまったからです。京都議定書に対し2%だけ減らしましょうという中期目標であり、ほとんど進歩がありません。


全体の温室効果ガスは増えてますが、企業の温室効果ガス排出量は増えていません。増えているのは自動車などの運輸部門と家庭部門です。企業だけでいくら努力しても減りません。


一人が品物を購入すれば、それを輸送する運輸機関、その製品を作る工場から温室効果ガスが排出されます。電気を使えば、家庭から遠く離れた発電所で化石燃料が燃やされて発電され、温室効果ガスが排出されます。


今の社会構造では、一人一人の小さな消費活動が、積もり積もって温室効果ガスの増加を招きます。


今、エコポイントとして省エネ家電の普及を進めていますが、まだ十分使える物を廃棄して買い換えたのでは温室効果ガスの増加を招きます。ハイブリッドカーも同じです。


差し引きどうなるのか、よく考えて買い物をする必要があります。