かつて俺が学校上がる前、TVでギリシャ神話モチーフのやアラビアンナイトモチーフの映画がやってた。モンスターが手作り感溢れるクレイアニメのやつだ。あれは俺が見た最初の怪獣映画だったかもしれない。かなり有名なやつだ。その頃はTVでヒッチコック劇場とかもやってたりして夢中になったもんだ。そんな時、ゴジラという映画をみた。正直、話の展開的には大作すぎて幼な心には退屈だった。だがゴジラの暴れるビジュアルは俺の心に深く影響を与えた。そこで当時やはり幾度も上映されててTVでも人気だったキングコングと戦ったらどうだろうと思った。
簡単なあらすじを一枚書いて送った。すると他に幾つものアイデアが浮かんできた。
ゴジラのテーマである環境問題へのアンチテーゼとしてヘドロの化身ヘドラと戦わせたり、やがて孵化するでかい芋虫と東京タワーで戦わせたり、三つ首の龍と戦わせたり、未来の怪獣と戦わせたり、ジェットジャガーとかゴジラの息子ミニラとか、怪獣島とか、とにかく色んなアイデアが浮かんだので全部わら半紙にあらすじ書いて送った。
でかい芋虫のはゴジラのとは別に単独の「モスラ」も書いたし、双子の小美人は当時人気だったTHEピーナッツと指定したりもした。
ゴジラのライバルとして「ガメラ」も考え出してゴジラとは違って子供好きにしたりしあらすじを送った。こちらも1作ではすまなかった。
シリーズ化しあらすじはゴジラのライバル会社に送った。
大魔人と仮面の忍者赤影も俺が送ったあらすじから成り立ってる。赤影白影青影や金目像の名称も考えたのを覚えてる。
その頃俺は親が店を開いてたので面倒見てもらえず、保育園行く代わりに近所のおじちゃんちに預けられてて影響で時代劇を見まくってたから影響されたのだと思う。まぁ、父親も時代劇好きだったが。
つまりこれがどういう事かというと昭和の作品、ゴジラ2作目以降全部とガメラシリーズは俺がアイデア送ったという事だ。下手くそながら怪獣の簡単なデザインもした。あらすじと同じわら半紙に描かなかった場合は別途ハガキに描いて送ってる。
ちなみに平成ゴジラシリーズと平成ガメラシリーズは俺が大きくなってからネットの無銘掲示板に書いていたネット小説を勝手に使われ盗られたものだ。
深夜ドラマになった大魔人カノンも俺がネットに書いたし、ハリウッド版ゴジラ1作目も俺が書いたネット小説だ。
ゴジラシンギュラリティってアニメも元は俺が書いたネット小説だし、庵野何某が原作とされてるシン・ゴジラも俺が書いたネット小説そのものだ。
……ただ、近頃巷で評価の高いゴジラマイナスワンに関しては、俺の書いたものではないと断言する。
他にも元は俺が書いた特撮作品はたくさんある。
この事を今まで言わなかったのは、まず、幼い頃の記憶は曖昧模糊だし、記憶がはっきりしてるのでも言うとそれが必ず誰かの悪口になるからだ。
それに、誰がどう考えても公式の方が真実だと思われがちだろ?実際、俺も次々と書いてるうちはそう思っていた方が気楽だった。
今になってここで語るのは、ネット上にあった作品が次々と消されたのをきっかけだが、俺も歳を取ったし、いつ死ぬかわからないと思ったからだ。
そして、今ここで俺が語らないと嘘かどうか議論される余地もなく、偽物の歴史がまかり通るからだ。