前回は、俺がウルトラマンパワードとウルトラマンGを書いた事を書いたと思う。

勘違いしてほしくないのだが、二次創作って意味ではない。

円谷プロより前に、全放送話ぶん俺が書いた。

インターネット連載小説だ


そして、俺の書いたウルトラマンはそれだけではない。

ウルトラマンパワードを書いた俺は並行して他にもネット連載小説を書いていたわけだが、それでも他にもウルトラマンを書かずにはいられなかった。

そこで新たなるウルトラマンの構想を考えた。

まず考えたのは新たなるウルトラマンのタイトルだ。

それまでのウルトラマンを振り返ってみたところウルトラマンのあとにウルトラマンの名前が付くのが多かった。

そしてその名前はたいていイニシャルで表されている。表されてないと思いがちのレオとタロウですらタイトル画面みるとウルトラマンLとかウルトラマンTと表示されてる。

だからタイトル画面のウルトラマンのあとに名前のイニシャル表示、これは外せない。


……前回も似た事を書いた気がする(笑)。


どんなイニシャルを付けるのかって話だが、これは既存作品と被らないのが望ましい。


とりあえず、この件は宿題としといて。


次に考えたのは新たなるウルトラマンのモチーフだ。これさえ決まればタイトルもあっさり決まる。


代々のヒーローには、基本的にモチーフがあるのは説明せずとも解ることだと思う。


有名処から言わせて貰うと、


仮面ライダー1号2号はバッタ。


イナズマンは蝶。


″月″の使者 月光仮面。


原子爆弾の鉄腕アトム。


西洋鎧の鉄人28号。マジンガーZ。


悪魔のデビルマン。


ヒーローのモチーフとは、そのような元ネタとなるモデルのことだ。


これをウルトラマンに絞ってみよう。


初代ウルトラマンはグレイ型宇宙人がモチーフ。これは有名。


帰ってきたウルトラマンのウルトラマンジャックは……すまない、忘れた。


ウルトラセブンは7の字。そこからイメージした甲冑がモチーフ(だったと思う)。


ウルトラマンエースはセブンと同じパターンでAの字がモチーフ。


ウルトラマンタロウのモチーフはギリシャ神話のタロス。つまり、牛がモチーフ。


ウルトラマンレオはその名の通り、ライオンこと獅子がモチーフ。


ウルトラマン80は1980年の記念ヒーローなので 80という数字がモチーフ(と聞いたような気がする)。


俺の書いたパワードに連なる新たなるウルトラマンを書くに至って、何を主軸ヒーローのモチーフにするか小一時間考えた。

そこで俺が考えたのは動物モチーフだ。牛=タロウ、獅子=レオに続く新たなるウルトラマンに相応しく、その上、今までに使われていなかった新たなるモチーフといえば……。

虎!虎しかないでしょ。


そこで仮タイトルを、

(仮題)ウルトラマンT

にしようとし、自分で待ったをかけた。

ここに来て気付いたからだ。

ウルトラマンTはウルトラマンタロウのタイトル画面上ですでに使われている。

仕方ない、これは没。


しかし、虎というモチーフは捨てがたい。

そこでウルトラマンTという表記はやめて(仮)ウルトラマンタイガにしたらどうだろう。

ところがここでまた、自分でストップをかけた。

ウルトラマンタイガは如何にも円谷プロが使いそう。もしこれを使ってしまったら本家の使うべきリソースを削ってしまう。それは悪い。


そしてそれ以上に円谷プロが新しく撮ったものを見てみたい。それを邪魔したら新しいウルトラマンはみれなくなる。

と、謎の思想を経て、虎のモチーフはそのままでタイトルを変える事にした。


(今思えば、その時点で本家の撮影陣の殆んどは引退していたし、その当時は新たなるウルトラマンの撮影の気配もなかったので考えすぎだった気はする。)


タイトルを (仮題)ウルトラマンタイガ から変えるにせよ、どうすべきか……ってな時にたまたま見たものがあった。


TV放映のくまのプーさんだ。その頃はまだプーさんの吹き替え声優は初代の人だった。

映画だったと思う。その中でくまのプーさんの友だちの虎の名前が俺の心に突き刺さって離れなくなった。


ティガー。どうも虎をそう呼ぶ地域があるらしい。調べたらドイツ語みたいだ。


そこで新たなるウルトラマンのタイトルにしてみた。

しっくり来た。

それから書き始めるまでは早かった。

まず思い付いたのは初代ウルトラマンのバラージの青い石に出てくる光の巨人、そこからイメージが一気に広がった。


そこから毎日のように不定期連載を始めたのが、後に映像化され、平成ウルトラマンと呼ばれる事になるインターネット投稿小説『ウルトラマン ティガ』だ。

書かない日は他のインターネット投稿小説を書き、多い日は2、3話纏めて書いた。

そうして一年間放送ぶんの話数を想定し、書ききった。


懐かしい思い出だ。