なぜ今まで公表しなかったのか。
ひと言でいうと、あまりにも同時多発過ぎて面倒だったからだ。
俺は生来、人を責めるのは好きではない。
自分が悪人にでもなったかのような厭な気分にさせられるからだ。
とはいえ、善人のつもりもないが。
だがそんなことを言ってられる状況では無くなった。
なぜかというとそれは簡単な話だ。
遡ること約一年半前。俺のかわいい作品たちが消されたからだ。
どういう経緯で消されたのかはハッキリしないが、きっかけは、まず、間違いなく、このブログだろう。
俺は、俺が書いた作品たちをたまに思い出しては覗き、これは傑作だなぁとニヤニヤするのが趣味だった。
名誉が欲しかったわけではない。金になるわけでもない。
純粋に、俺の趣味の為に、俺が書いた、俺のための小説だった。
そらかわいいさ。
だから俺の作品たちが無断で商業ベースに載せられた時も嬉しさ半分、哀しさ半分。
ソシャゲ化も、アニメ化も、嬉しくはあったが完全に茅の外。
手放しでは喜べない、複雑な気持ちだった。
だのに、その上だ。
全てではないが、無断で商業ベースに乗せられた作品は、ほぼすべて消されてしまった。これは身を裂かれるような出来事だった。
本来ならこういう面倒ごとは放置、が俺のスタンスだったのだが。
こんなことをされると創作活動そのものが危ぶまれる。
これは単に俺だけの問題ではない。ネットユーザーたる物書き全般の、永遠の命題であり、警鐘なのだ。
≫≫つづく。