あなたは覚えておられますか?
今年の夏、俳優松山ケンイチ氏のひろしと宮崎あおい声のぴょん吉のコンビで繰り広げられた熱いドラマ『ど根性ガエル』。
以前にこのブログでも書きましたがこの漫画にはコミック月刊誌で連載されていた原作者吉沢やすみ先生による原作漫画がありました。
それが連載してた時期は平成版アニメ『ど根性ガエル』放送の裏です。
出版社や雑誌名は覚えてませんので割愛させて頂きます。
今回は大雑把にその事のうろ覚えを書きますね。
まず、この原作とドラマ化された部分の兼ね合いですが、ドラマと原作漫画はほぼ同一の内容です。
ドラマには完全オリジナルの話はありませんでした。ただし、大きな違いが幾つかあります。
タイトルがうろ覚えなのでこの原作漫画を仮に、『(仮)帰ってきたど根性ガエル』にしときますね。
この『(仮)帰ってきたど根性ガエル』は、とんねるずの主題歌でアニメ化された平成版『ど根性ガエル』の裏でひっそりと創刊された某漫画雑誌の目玉作品として連載されていました。実際、この『(仮)帰ってきたど根性ガエル』のために雑誌を1つ創ったのではないかと思われます。
この雑誌を立ち上げたのも大手出版社ではなく、僕が聞いたこともない出版社でした。
恐らく『(仮)帰ってきたど根性ガエル』の為に建てられた会社なのでしょう。
何せその雑誌に掲載されてた作者の中に有名なプロの方は一人もいませんでしたからね。
少なくとも僕が知る限りは、ですけど。
残念ながらそれらの中に特に光る漫画は無かったです。
この雑誌が早めに廃刊となった理由は、他に売りが無かったからといえるでしょう。
さて創刊号の話ですが、記憶に間違いなければ4月創刊号(←ここうろ覚え)巻頭カラー一挙二話掲載。
カラーはほんの頭だけでしたがね。
ドラマ化された一話と二話の部分そのものです。
その後、毎月一話ずつ掲載されていきました。
さて、この『(仮)帰ってきたど根性ガエル』ですが、先程も言いましたがドラマと内容が全く一緒です。
即ち、ひろしはニートの寅さんみたいなキャラクターで、裏ではぴょん吉が剥がれそうになって影で母ちゃんに『俺死んじまうのかな』とか漏らす鬱展開。
ゴローは警察官。
梅さんとよし子先生は付き合ってるけど相変わらず結婚せず。
ゴリライモはイケメン化&ゴリラパンの社長を次いで政界へ乗り出そうと画策中。
母ちゃんはゴリラパンのパート従業員。
教師生活××年の町田教頭は町田校長に。
京子ちゃんのおばあちゃんはひろしと仲良くて、京子ちゃんは出戻り。
モグラは引っ越してとんびというあだ名で花火師になって町に帰ってくる。
かっぱらいのにせひろしも出てきます。
でもドラマと、この原作漫画とでは大きな違いがあります。
それは、ドラマではゴリラパンに就職して最後までそのまま働いてますが、原作漫画ではゴリラパンで働くのは同じですが給料日になるとあっさりと辞めてしまいます。
それも働いたすぐあとの話です。
その後は最終回までずっと働きません。
後はだいたいドラマと展開がいっしょです。
ですが実は原作の最終回だけドラマ化されていません。
最終回は冬でした。掲載紙が半年ぐらいで休刊となったのです。
『帰ってきたど根性ガエル』の最終回はこういう展開でした。
随分昔の話でしかもうろ覚えなので細部は違ってるかも知れませんが、そこは平に御容赦を。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
寒さ押し寄せる年末のある日、ひろしは京子ちゃんにプロポーズすることに決めました。
指輪を買いたいのですが、継続して働いてないので金がありません。
以前ゴリラパンで働いた時の金は母ちゃんの財布を買い、ぴょん吉と飯を食っておしまいです。
そこで困ったひろしは、花火の話の時に再会した“モグラ”こと“とんび”に連絡を付けました。
幸い、まだ町から去っていなかったので、とんびのつてで仕事を紹介して貰います。
雪の降る寒い中、ひろしはぴょん吉といっしょに土方の現場に入りました。
その仕事中に、ひろしに声を掛けてくる工事用の黄色い安全第一ヘルメットを被った現場仲間のおっさん。
なんと、ドラマ版未登場の南先生でした。
かつての教え子をみて懐かしくなって声をかけたとか。
懐かしさを覚えるひろしとぴょん吉。
どうやら読者の知らない間に、南先生は大分前に教師を辞めて引っ越したらしい。
休憩時間に缶珈琲を投げてきた南先生。どうやら奢ってくれるようです。そこで、ひろしは兼ねてよりの疑問、何故よし子先生を諦めたのかを聞きます。
冷たい息を吐き、空を見ながら遠い目で微笑みながら語りだす南先生。
実はあの二人がお似合いだというのには当時から気付いていた。
それを認めたくなくて梅さんと張り合ったが、張り合えば張り合うほど梅さんとの間に友情を感じるようになった。
結局、二人の間には最初っから俺が入り込む隙間なんかなかったんだ。
それに気付いてしまったから教師を辞め二人から離れた。
梅さんとよし子先生、二人の幸せを願って。
だからそれ以後の二人のことは知らないという話をする南先生。
目を潤ませるぴょん吉とひろし。
「南先生は男だぜ」と目を潤ませながらいうぴょん吉。「ありがとな」とにこやかに返す南先生。
そこへしんしんと雪が降ってきます。
最後の偶数ページは人物は写さず、雪の積もるガードレールや工事現場、商店街のシャッターなどを写し、「寒くなってきたなぁ」、「来年はいいことあるといいなぁ」と吹き出しで世間話をしておしまい。
結局ひろしも、京子ちゃんにプロポーズするどころか指輪も買わずじまい。
柱コメントに、『いきなりですが雑誌休刊の為、本号で連載を終了致します。短い間でしたがありがとうございました』
と載っていたので急遽廃刊となったであろうことが見てとれる。
この話をドラマ化しなかったのは話が尻切れトンボだったからでしょうね。
今年の夏、俳優松山ケンイチ氏のひろしと宮崎あおい声のぴょん吉のコンビで繰り広げられた熱いドラマ『ど根性ガエル』。
以前にこのブログでも書きましたがこの漫画にはコミック月刊誌で連載されていた原作者吉沢やすみ先生による原作漫画がありました。
それが連載してた時期は平成版アニメ『ど根性ガエル』放送の裏です。
出版社や雑誌名は覚えてませんので割愛させて頂きます。
今回は大雑把にその事のうろ覚えを書きますね。
まず、この原作とドラマ化された部分の兼ね合いですが、ドラマと原作漫画はほぼ同一の内容です。
ドラマには完全オリジナルの話はありませんでした。ただし、大きな違いが幾つかあります。
タイトルがうろ覚えなのでこの原作漫画を仮に、『(仮)帰ってきたど根性ガエル』にしときますね。
この『(仮)帰ってきたど根性ガエル』は、とんねるずの主題歌でアニメ化された平成版『ど根性ガエル』の裏でひっそりと創刊された某漫画雑誌の目玉作品として連載されていました。実際、この『(仮)帰ってきたど根性ガエル』のために雑誌を1つ創ったのではないかと思われます。
この雑誌を立ち上げたのも大手出版社ではなく、僕が聞いたこともない出版社でした。
恐らく『(仮)帰ってきたど根性ガエル』の為に建てられた会社なのでしょう。
何せその雑誌に掲載されてた作者の中に有名なプロの方は一人もいませんでしたからね。
少なくとも僕が知る限りは、ですけど。
残念ながらそれらの中に特に光る漫画は無かったです。
この雑誌が早めに廃刊となった理由は、他に売りが無かったからといえるでしょう。
さて創刊号の話ですが、記憶に間違いなければ4月創刊号(←ここうろ覚え)巻頭カラー一挙二話掲載。
カラーはほんの頭だけでしたがね。
ドラマ化された一話と二話の部分そのものです。
その後、毎月一話ずつ掲載されていきました。
さて、この『(仮)帰ってきたど根性ガエル』ですが、先程も言いましたがドラマと内容が全く一緒です。
即ち、ひろしはニートの寅さんみたいなキャラクターで、裏ではぴょん吉が剥がれそうになって影で母ちゃんに『俺死んじまうのかな』とか漏らす鬱展開。
ゴローは警察官。
梅さんとよし子先生は付き合ってるけど相変わらず結婚せず。
ゴリライモはイケメン化&ゴリラパンの社長を次いで政界へ乗り出そうと画策中。
母ちゃんはゴリラパンのパート従業員。
教師生活××年の町田教頭は町田校長に。
京子ちゃんのおばあちゃんはひろしと仲良くて、京子ちゃんは出戻り。
モグラは引っ越してとんびというあだ名で花火師になって町に帰ってくる。
かっぱらいのにせひろしも出てきます。
でもドラマと、この原作漫画とでは大きな違いがあります。
それは、ドラマではゴリラパンに就職して最後までそのまま働いてますが、原作漫画ではゴリラパンで働くのは同じですが給料日になるとあっさりと辞めてしまいます。
それも働いたすぐあとの話です。
その後は最終回までずっと働きません。
後はだいたいドラマと展開がいっしょです。
ですが実は原作の最終回だけドラマ化されていません。
最終回は冬でした。掲載紙が半年ぐらいで休刊となったのです。
『帰ってきたど根性ガエル』の最終回はこういう展開でした。
随分昔の話でしかもうろ覚えなので細部は違ってるかも知れませんが、そこは平に御容赦を。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
寒さ押し寄せる年末のある日、ひろしは京子ちゃんにプロポーズすることに決めました。
指輪を買いたいのですが、継続して働いてないので金がありません。
以前ゴリラパンで働いた時の金は母ちゃんの財布を買い、ぴょん吉と飯を食っておしまいです。
そこで困ったひろしは、花火の話の時に再会した“モグラ”こと“とんび”に連絡を付けました。
幸い、まだ町から去っていなかったので、とんびのつてで仕事を紹介して貰います。
雪の降る寒い中、ひろしはぴょん吉といっしょに土方の現場に入りました。
その仕事中に、ひろしに声を掛けてくる工事用の黄色い安全第一ヘルメットを被った現場仲間のおっさん。
なんと、ドラマ版未登場の南先生でした。
かつての教え子をみて懐かしくなって声をかけたとか。
懐かしさを覚えるひろしとぴょん吉。
どうやら読者の知らない間に、南先生は大分前に教師を辞めて引っ越したらしい。
休憩時間に缶珈琲を投げてきた南先生。どうやら奢ってくれるようです。そこで、ひろしは兼ねてよりの疑問、何故よし子先生を諦めたのかを聞きます。
冷たい息を吐き、空を見ながら遠い目で微笑みながら語りだす南先生。
実はあの二人がお似合いだというのには当時から気付いていた。
それを認めたくなくて梅さんと張り合ったが、張り合えば張り合うほど梅さんとの間に友情を感じるようになった。
結局、二人の間には最初っから俺が入り込む隙間なんかなかったんだ。
それに気付いてしまったから教師を辞め二人から離れた。
梅さんとよし子先生、二人の幸せを願って。
だからそれ以後の二人のことは知らないという話をする南先生。
目を潤ませるぴょん吉とひろし。
「南先生は男だぜ」と目を潤ませながらいうぴょん吉。「ありがとな」とにこやかに返す南先生。
そこへしんしんと雪が降ってきます。
最後の偶数ページは人物は写さず、雪の積もるガードレールや工事現場、商店街のシャッターなどを写し、「寒くなってきたなぁ」、「来年はいいことあるといいなぁ」と吹き出しで世間話をしておしまい。
結局ひろしも、京子ちゃんにプロポーズするどころか指輪も買わずじまい。
柱コメントに、『いきなりですが雑誌休刊の為、本号で連載を終了致します。短い間でしたがありがとうございました』
と載っていたので急遽廃刊となったであろうことが見てとれる。
この話をドラマ化しなかったのは話が尻切れトンボだったからでしょうね。