実は女ぎらい…

というか、女の子らしいものが苦手だったりする。


この女の子恐怖症は小学校の頃のイヂメ辺りに端を発する。


小学5年

うちの小学校では1学年おきにクラス換え。

1学年2クラスしかない学校で
クラスの半分は同じメンツとは言っても、
もともと引っ込み思案で女友達の少なかった私は
それまで仲の良かった友達みんなと見事に引き離され。。
しかも自分をアピールしないから、
周りのようになかなかすぐには徒党を組めない。

でも、そんな中声をかけてくれる女の子もいて、
しばらくそのグループに入ってた。


1学期始まってすぐの音楽。

グループでいろんなストーリーを作って
それに合わせてみんなで合奏。

普通に女子は仲良し同士でグループを作る。
男子はどうだったのか知らないけど、
そっちはそっちで適当にグループを作る。

うちは普通に何も考えず、いつもの女の子グループに。
適当に男女組み合わせて
女子4人男子4人の8人グループがハイ完成。

引っ込み思案の割りに、
男の子とはお互い体張って喧嘩する結構な暴れん坊で、
普段はそこまでいかなくても
小言の言い合いはよくやってた。

律儀に売られた喧嘩は買ってたって感じやけど。
まぁ、お互い言いたい放題言ってて、
次の日にはカラッとしてるから気が楽だったのもある。

もちろん音楽のグループ活動中もそんな感じで
ちょっかい出したり出されたり。

どうもうちのそんな態度が、
いつもの仲良しグループの
リーダー格の子の癇に障ったらしい。

ある日からいきなりグループ活動中完全にシカト。

合奏ではうちはリコーダーの担当。
何も言われないんなら自分で練習しようと
笛の練習をしようと思えばうるさいと言われ、
みんなが駄弁ってる間は音を出さないでいれば
練習してよと白い目で言われ。
同じ班の男の子もその子の勢いに圧されて
ただ申し訳なさそうな顔するだけ。

好きなだけ音楽に触れられるはずの時間が
針の筵を耐える時間に変わった。

普段の休み時間のママゴトでも無視はされないものの、
ロクな役をさせてもらえない。

そのうち机の中に
「○○君は~~のこと好きじゃないってよ」なんて紙切れ。
知るかよ、んなこと。

そうこうしてるうちに、
「~~さんは○○君のこと好きらしい」なんてウワサ浮上。

慌てた当人が
うちにわざわざ好きじゃないからって言いに来る始末。

知らんわ。
うちが好きなのはあんたみたいなうるさいガキじゃなくて、
もっとクールでカッコいい男の子や
って言いたいところを無理やり飲み込む。



いつの間にかクラスから孤立。



もともと大人数で徒党を組むのが苦手だったから、
そのグループに入るまでは
少数の本当に仲の良い友達とだけ一緒にいて、
その子達がいない間、1人で時間を楽しむ方法は知ってた。
幸いにも小4の頃から読書という
独りの世界にはまりかけてたし。

うちが本に没頭するようになったのはその頃から。
図書館で片っ端から本読んでた。
一番はまってたのは少年探偵団シリーズ。
他は図書館の奥で埃かぶってる世界や日本の古典物伝記物。
ほとんどの人…特に女の子が滅多に手をつけることのない本を
読んでることが多かった。

その頃からやと思う
自分が女の子であることを否定し始めたのは。

もともと徒党を組むのが苦手だったけれど、
オンナノコというグループの中に見える
ドロドロした感情を見てられなくて、
女子グループに近づかなくなった。

自分自身が
そんなドロドロの元になるオンナノコの一員であることを
否定したくて、自ら独りでいるようになった。

それまでは普段着でもスカートとかはいてたけど、
段々ジーパンで過ごすことが多くなり、
持ち物も淡い女の子らしい色より、濃い目の青系が増えた。
かろうじて残った女の子らしいところといえば、長い髪。
当時は今ほど長くなかったけど、
周りはボーイッシュに短かめするのが流行ってた中、
滅多に切らずに肩につく長さをキープ。

そうこうしてるうちに、
クラスの中でうちの存在は
別の意味で目立つようになってたらしい。

よう分からんファンクラブができた。
まぁ、男の子たちが勝手に作った面白半分のファンクラブ。

あの音楽の班活動も終わって、
あのオンナノコグループからも抜けて、
勝手に自分の時間を過ごしてるうちに
苛める側も別のターゲットを見つけて
うちは解放されてたらしい。

もうあのオンナノコグループからは何も言われない。

ファンクラブ?おもしろそうやね。
サイン?ええよ?どれ?へ~
うちも適当にノってあしらう癖がついた。


そんなある日クラスでアンケート。

「今までイジメを受けたことがありますか?
 (もしくは受けていますか)」

「受けたことがある人は詳しく書ければ書いて下さい。」

どうもうちのクラスでイジメがあってることに
担任の先生が気づいたらしい。

あの音楽の時間の経験は、
いくら鈍感なうちでも
さすがにイジメの範疇に入るやろうと思った。

書くべきか、書かざるべきか…
どうせ書いたって、もううちはあれで終わったっぽいし
今更言うのもなんだかなぁ…
親に伝わっても面倒やし…

迷ってる所にうちと噂を流された男の子やら
黙って見てるだけだった男の子たちが恐る恐る言いに来た。

「ごめん!あれはしょうがなくて。。
 お願いだから書かないで。。!」

ずるいなとは思ったけど、
泣きそうな顔して言ってる男子を見てられず、
わざわざ謝りに来るところも可愛くて
結局のその子たちことは書かなかった。

もともと喧嘩はよくしてたけど、
根はみんなイイヤツだと思ってたし。

でも、当の中心になってたオンナノコとその周辺からは
何も音沙汰なし。

度胸が据わってるのか、罪悪感がないのか…。
もうオンナノコというものが分からなくなって
半分いら立ち紛れにそのオンナノコ達のことだけ書いた。

先生から伝わって親にバレた。

親からはいじめられっ子の烙印。
お前がもっと自己主張せんで人について回ってばかりだから
と怒られた。

それ以来、
うちの友達関係というものは余り信用されなくなった。

…もともと父自身が
友達というものを信用してない傾向強かったけど。

しばらくして学校でアンケートのことが話題に。
どうやらあのオンナノコは
グループのメンバーを少しずつ入れ替えつつ
(イジメでグループから押し出しつつ)、
ターゲットを移していろんな子を苛めていたらしい。

あの後、どうなったかは分からないけど、
5年生の時の担任は心労から、
6年への受け持ち継続を辞めさせて欲しいと願い出たとか。

6年の担任は別の先生だった。


6年の1学期

クラスは換わらず、
オンナノコグループでは
苛める側と苛められる側をとっかえひっかえしながら
結局イジメは続いていたらしい。

誰かがもういい加減先生に訴えにいこうって話になった。

へ~おもしろそうやん。
もうそういうグループから身を引いて自分の世界に入ってた私も
ちょっとだけ様子を見に行った。

…どっちもどっちだ。
ずっと中心になって苛めていた子が
今度は先生にチクられっぱなし。

「私もあの子にいじめられた」
「私もです」
「私も~」
 ピーチクパーチク…

先生から一言
「君達の事なんだから、君達で何とかしなさい」

…正直それもどうかと思ったが。

どうにもならなくなったから先生に助けを求めたわけで、
そこで切り捨てられてもみんな呆然とするばかり。

でも蚊帳の中と外の中間から見てると
なんとなく先生の言わんとした事は分かる気もした。
みんなで1人に従って動くからイジメが起こるわけで、
それぞれおかしいと思ってお互いに助けるなり、
イジメをやめさせるなりすればもう少しなんとかなるはず…と。

…でも、当事者でわが身を守るのに精一杯の彼女達に
もう少し分かりやすい言葉はなかったものか…。。

その頃から
オンナノコに加えてセンセイというものも苦手になった。


小学校はそんなこんなで過ぎていった。



中学校は公立小から半数が混じってまた別の雰囲気。

そんな中でオンナノコに染まらずわが道を行く私。

独特の雰囲気があったらしく、成績もそれなりに良かったから、
みんな自然に寄ってくる。
1人1人お互いに言い合えるクラスで環境としては申し分なく、
それはそれで楽しかった。
ひたすら走り続けてるようで、ランニングハイの感覚。

でも、どこかで常に自分自身突っ張ってるのを感じてて、
自分って浮いてるな~なんて思ってた。
それがどこから来るのかは分からなかったけど。

中1でタカラヅカなんて女の集団にハマったのは
半分皮肉かもしれない。

当時はあの男役になるくらいの勢いで
自分自身からオンナというものを消したかったけど、
男役の人だってみんな本来は女性。
色気もあって本当にかっこよく思える人は
根っからの男勝りというより、
みんな素顔は女性らしい一面を持ってる人たち。
それに気づいたのはまた後のこと。

あの頃家の中でもうちの女嫌いが助長されてた。
夫婦喧嘩のたびに父から出てくる
「だから女は…」って言葉。

その頃からうち自身叱られる度に
「女なんだから」「だから女は…」
なんて言葉を聞くことが増えて、
「なんで女だからって決められにゃならんのか」
「女でもできる」
なんて反発。


未だに考え方が男っぽいっとか
時々言われるのは多分そのせい。

父の影響と言えば間違いではないけど、
父に従ったからではなく、反発してその名残。

中学の頃はまだ本当に仲の良い女の子達とは
一緒に駄弁ったりもしてたけど、
高校に入ってからは
授業で女の子ばかりのグループになったりすると
時間中駄弁ってばかりなのを見ながら
顔には出さずにイライライライラ…。
何やるにも
みんなに合わせないといけない雰囲気がまたストレス。

正直紅一点でも男の子の中に混じってる方が居心地良かった。
課題はどんどん進められるし、
お互い興味があれば深まるし、で。
余計な人間関係考えずにすむし。


そして大学に入って。

みんなそれぞれの道に進んで
小中高とつながってきた知り合いとは散り散りばらばら。
ある意味きれいさっぱり独りになった感覚。

部活の勧誘やら親のことでいろいろあったこともあって
結局部活に入らなかった私は1年生の一般過程の間、
ひたすら自分の道を進んでた。

自分の興味のあることを自分のやりたいように。

周りは部活仲間とかでグループ作ってる中、
うちも普段一緒にいるグループはあったけど、
基本行動はみんなとちょっと外れて自分の道。

自由でそれなりに居心地は良かったけど、
どこか突っ張ってるのに段々疲れてきてた。


まぁ、それからいろいろ。


八方塞で身動き取れなくなって自己崩壊した辺りから、
自分のどうしようもないところも全て含めて
文章で表現するようになった。
私の絵はそういうものを表現するには色が柔らかすぎるし、
手元にはピアノもないし。
だからPCで簡単に表せる文章。

全てを曝け出すのは流石に恥ずかしいから
表に出すものはぱっと見だけでは
何がどうなってるのか分からないように
肝心なところを行間にしてある詩の形。

我ながら結構ドロドロしてるのも多い。
書いてる時は無我夢中で、読み返して初めて
自分ってこんなにいろんな感情あったのね、
なんて気づいたり。

そんな中、自分ってやっぱりオンナなんだ、
と観念して受け入れたというか、
そのドロドロの中にある生身の自分を感じたというか。
…別にそれまでの自分が干物だったつもりはないが。

例えて言うなら
自分の中のパンドラの箱を開けたようなもの。

呻き、喚き、叫び、泣き…
ドロドロと入り混じった生ぬるい感情から
見てられない激しいものまで
いろんな感情の中に見えた
1人の人間としての希望。

理性だけで作り上げた理想以上の
感情も含めて求める幸福。

自分の一部を切り捨てたまま
生きていこうとしていた私にとって、
もがきながらでも
自分の全てを受け入れて1人の人間として前に進もうという
転機になったように思う。

そんなに前のことでもないけど、
あの時期は結構もがいてたなぁ。いろんなものに。
今は授業やら実習やらに忙殺されてるけど、
その頃があったから、
もし多少行き詰まったりしても、
もがきながらでもその中で何とか前に進めるんじゃないかって
思える気がする。

多少それが泥臭いもがき方になっても。


今は
自分自身がキャピキャピするのは
どうしてもやっぱり性に合わないけれど、
女の子同士できゃいきゃい言ってるのを見るのは
結構好きだったりする。
可愛いなぁ~なんて思いながら。
…別に変な趣味ではない…と思う。多分。きっと。
(なぜか弱気。笑)

…まっとうな道を素直に進んで
正直でしっかりしてる女の子の前では
多少劣等感を感じることもあるけれど。

まぁ、うちはうちなりに
マイペースに泥臭くもがこうかな、と。


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ふと思い出したように自己暴露ネタを書いてしまった…(゚゚)

…いつものことか。(苦笑)

途中若干歯切れが悪い部分があるのは気のせいです。(笑)



やっとこさ社会医学実習の最終レポートをまとめあげました。
…と言っても先々週の質疑応答をまとめただけやけど。

先週の木曜日のT中央病院での報告会も無事終了~☆
そんなに激しい突っ込みなかったし。
先生の話も面白かったし。
お弁当も美味しかったし(*^-^*)

帰りはみんなでまたワイワイ言いながら帰宅。

今回の車中の話題は心理テスト。
女の子ってなんでこんなに心理テスト好きかなぁ(笑)

「森の中を歩いていたら、小屋がありました。
 扉があります。あなたはどうやって開きますか?」

結果はまた後日のネタにでも☆(゚-゚)

ちなみに、私は「普通に引いて開ける」と答えました。(゚゚)


ってなんだかんだ書いてるうちに
さっき提出した最終レポートの添削が返ってきたーー

センセーー早いよぉぉーーー(T_T)

著者名日本語表記に直すの忘れてた。。。直さねば。。。
バイアスはもっかい明日にでもみんなと相談するべ。。(・・;)ゞ

いつも発表中寝てるように見えて実はしっかり聞いてる某教授。
最近ようやく名前を覚えてもらえたらしい。

…でも、きっとポリクリに行って顔合わせなくなったら
また忘れられるのだろう…。
ホントは1年時からそれなりにお世話になってる先生やのになぁ(゚゚)

あのとことん人の名前を覚えないのは
あの先生の主義か、話のネタかどっちかだと思う今日この頃。