せ〜の | 乳癌と戦う妻。夫にできること、そして闘病の現実。

乳癌と戦う妻。夫にできること、そして闘病の現実。

 癌の治療,治癒として、私たち夫婦、家族が行っていること
 闘病生活の中で感じた医療や健康に関する疑問や不安
 癌の闘病生活とはどんなものなのか
 夫からの視点でお話していきます。
 何かお役になれば幸いです。

【2016.02.19の状況②】

こんにちは。


『せ~の』は妻がベットから立ち上がる時の掛言葉です。


1人では立ち上がれないため、自分または妻の両親に捕まって立たせてもらう時に使ってます。


今のように、何を言っているのか分からないことが多くなっても、突然『せ~の』と言いだすことがあります。


起き上がって、動きたい合図です。


これを言って、起き上がる準備をしないと、または『ダメだよ』断ろうとすると怒り出します。


どうも、『自分は動ける → 家に帰れる → まだまだ生きれる』と感じているようで、是が非でも立ち上がろうとします。腰が上がらない状態でも。。。


昨晩は不安定で眠れないのは体力を消耗させるので、眠剤を使うことになりました。


ただ、今の状態だと永遠に意識が戻らない可能性もあるとの注意も受けました。しかし、この不安定状態は辛そうなので、同意しました。


しかしながら、今回の眠剤ではぐっすり眠れないのはみたいで、寝たと思ったら目を開け、うわ言で『せ~の』と言ってます。相変わらず意味不明な事も言ってますが。


妻の頭の中での不安は思っていた以上に強いみたいです。また、眠りについたら死ぬのではとの恐怖もあるみたいです。とにかく、まだ生きるとの思いが強そうなのですが、休ませてもあげたいです。


眠剤を使ったら、す~っと眠ってしまうのかと思っていたらそうでもありませんでした。


当然ながら看護師さんも常に妻の横にいるわけではなく、かつ妻も寝たかと思ったらうわ言を言ったり、点滴の針のあたりを触ろうとしたりするので、なかなか目は離せません。


今日もなかなか寝れそうにはないですが、眠れないのは妻も同じ。でも、自分は頑張れば良いですが、妻は寝かせて疲れをとらせたいです。


妻の生きたい気持ちは十分分かったので、今は『そんなに頑張るな。ゆっくり寝て!』を聞いてもらいです。


今ようやく、眠りについたみたいなので、自分も寝ます。おやすみなさい。



最後までお読み頂き、ありがとうございました。