『LUPIN the Third -峰不二子という女-』——。
「ながら見」ですけど、たまたまつけていたテレビの深夜放送でこのアニメを見ました。
よりハードで、深夜ならではのエロティックさとアダルトな雰囲気が漂う作風は、原作漫画のそれに最も近いアニメ化作品だとすぐに気付きました。
『ルパン三世』は元々「大人向け」漫画なのですから。
LUPIN the Third ~峰不二子という女~ OP
オープニングで流れるこの曲「新・嵐が丘」"New Wuthering Heights" は、以前どこかで聴いたことがある曲だな、と感じていました。
そのまま思い出せずにいたのですが、今回調べてみると、音楽を担当しているのが 2010年のドラマ『チェイス~国税査察官~』と同じ「菊地成孔」さんではありませんか。
『チェイス~国税査察官~』のオープニング曲と雰囲気がそっくりなので、気になる方は聴き比べてみて下さい。
LUPIN the Third 峰不二子という女 PV
驚いたことに、今回のアニメの監督は女性だというのです。
■制作にあたって/監督:山本沙代
本作をどんな作品にしたいですか。
エロくて アバンギャルドで 大胆に!
本作の監督を引き受けた理由をお聞かせ下さい。
すでに歴史に残る名作が何本も生まれているようなビッグタイトルだったので新作を依頼された時は前向きな気持ちになれなかったのですが……。 自分が観たい「ルパン三世」って何なんだろうと考えた時に「峰不二子」だという答えが出ました。「峰不二子」という女をもっと観てみたいというシンプルな欲求があり、私の好きなように峰不二子を色々な目にあわせられるなんて最高じゃない!!!……と興奮した勢いで引き受けさせていただきました。
どんな峰不二子を描きたいですか。
趣味はセックス遊び、クレイジーでクールな刹那主義者。自身のことを把握しきれていない無防備で危うげな不二子の魅力を、一枚一枚ドレスを脱がせていくような感覚でむきだしにしていこうと思っています。
ご覧いただく方へのメッセージ
イケナイものを観てしまった……そんな甘美な背徳感に浸れる贅沢な時間をどうぞ。
結構過激なことを答えていますが、まあテレビなので程々のエロさです(苦笑)。
しかし、女性ならではなのでしょうか、適度に抑制されたというか、頭の中で想像させるエロさなので、僕の好みに合っているのは事実です(^▽^;)。
全体の作風は「ハードボイルド」調とも表現できますが、ルパン三世の特徴の「無国籍」感と退廃的な官能美、そして1960年代のアナーキーな虚無感が漂う映像美から、ヨーロッパ調というか、どちらかと言うと「フィルム・ノワール」的と言った方が適確なようにも思えます。
また1話完結のシリーズなのですが、全話を通じて登場するのは「峰不二子」だけであり(つまり彼女が主役)、回を重ねるごとに彼女の秘密をほのめかすような作りになっています。
僕自身未だ放送された回を全部観たわけではないのですが(^^;、「謎の女」ぶりが遺憾なく発揮されているので、「峰不二子」ファン(僕のような? w)にとっては「たまらない」内容の作品に仕上がっていると思います(^_-)☆。
これから「最終話」が放送されるようですが、百聞は一見にしかずと言いますので、これまで放送された回の中から第2話「.357マグナム」をご紹介します。
Lupin_III_-_Mine_Fujiko_to_Iu_Onna_-_02
う~ん、次元を誘惑する峰不二子、たまらない……(^▽^;)。
音楽、映像全てに渡ってクオリティーの高い、シリーズ最高傑作なのかもしれません。
あ、あくまでも僕の嗜好に合っている——という意味で(笑)。
ついでなので「おまけ」を——。
僕にとって最も魅力的な「峰不二子」は、1st シーズンの前半の彼女です。
「謎の女」の秘密の一端が明らかにされる、第9話「殺し屋はブルースを歌う」をご紹介します。
Lupin III Series 1 - 09 - An Assassin Sings the Blues
そしてもうひとつ。
エロい「峰不二子」が堪能できる(笑)、第2話「魔術師と呼ばれた男」です(^^;。
Lupin III Series 1 - 02 - The Man They Call a Magician