TOP 10 SONGS ''1982'' (BILLBOARD) - VIDEO
上は、Billboard誌の「1982年」の年間チャートです。
今回は1982年の「AOR」の名曲をご紹介しようと思うのですが、上記年間チャートで振り返ると、全盛期だと思っていたAORの曲は殆どトップ10に入っていないんですよね(^^;。
まあ今考えると、AORの曲ってそれ程ヒットしていないものが多いのも事実なんですよね(^▽^;)。
今回ご紹介する AOR の曲は、「ケニー・ロギンス (Kenny Loggins)」の1982年の「Heart To Heart」です。
ケニー・ロギンスと言えば、映画『フットルース』や『トップ・ガン』の主題歌で有名な、サントラ歌手としてのイメージが強いのですが、当時の流行を反映した AOR 寄りのアルバム『ハイ・アドヴェンチャー』を 1982年にリリースしております。
僕を含め、当時リアル・タイムで洋楽を聴いていた人からすると、このアルバムと言えば、冒頭1曲目の次の曲の印象が強いと思います。
Kenny Loggins and STEVE PERRY - Don't Fight It
1st シングル・カットされた上記の曲は、後の映画主題歌の大ヒット曲を彷彿させるロック色の強い曲ですね。
で、同じアルバムに AOR の名曲(と少なくとも僕は思っている)「Heart To Heart」が収録されています。
思えば「マイケル・マクドナルド (Michael McDonald)」と共作した「What A Fool Believes」等、AOR の分野に時たま名前を見つける存在なんですよね、ケニー・ロギンスは……。
ちなみに「What A Fool Believes」は、僕自身はちっとも AOR だと感じていません(笑)。
さらにケニー・ロギンスを AOR系シンガーだという認識は一切ありません(^^ゞ。
それでも AOR の名曲に作曲者として関わっているのは事実で、他の例をひとつ挙げると、「リチャード・ペイジ (Richard Page)」と共作した「Who’s Right, Who’s Wrong」(1979年)は間違いなく AOR の名曲だと言えるでしょう。
リチャード・ペイジについては、「昨年のエントリー」でご紹介していますね。
PAGES - Who’s Right, Who’s Wrong
で、話の核心部分ですが、なぜ今回「Heart To Heart」を採り上げるのかというと、次の理由からです。
このブログでは AOR の曲をよく話題にしていますが、そもそもこのジャンルの定義はとても曖昧なものです。
「AOR ってどんな音楽?」と尋ねられると、その答えに窮してしまうのですが(^^;、「これが(僕の考える)最も AOR の典型的な曲」だと、熟慮の末皆さんにご提示出来るのが「Heart To Heart」なのです(^▽^;)。
AOR として考えると、とても完成度の高い曲だと僕は思います。
それもそのはず、この曲はケニー・ロギンスの他に、「デイヴィッド・フォスター (David Foster)」と「マイケル・マクドナルド」という2人の「AOR界の巨匠」が共作者として名を連ねているのですから!
この2人がタッグを組んだのですから、良くないはずがありません(笑)。
Heart To Heart - Kenny Loggins
(key)David Foster、Michael McDonald、(g)Mike Hamilton、
(b)Derek Jackson、(ds)Tris Imboden、
(perc)Paulinho da Costa、Lenny Castro、(sax)David Sanborn、
(back vo)Richard Page、Steve George、
(string arr)Marty Paich、David Foster、Neil Larsen
1982年のライヴ映像も見つけたのでご紹介します。
Kenny Loggins - Heart To Heart (1982)
近年(?)共作者のひとりマイケル・マクドナルド本人と共演した映像も発見しました(^_-)☆。
Kenny Loggins & Michael Mcdonald-Heart to Heart-live
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
僕自身が「AOR の中の AOR」と信じているからではないでしょうが、嬉しいことに、2008年にこの曲をカヴァーした人がいるので、おまけでご紹介します(^▽^;)。
Kyla - Heart to Heart (official music Video)
この「Kyla」はフィリピンの有名なシンガーみたいです(^^;。
女性ヴォーカルでも思いの外に良いですねえ(^∇^)。
名曲は歌い手の性別を選ばない、ということでしょうか。
「別れの歌」なのですが、(僕にとっては)どこかしら懐かしいというか、不思議な郷愁感を湧き上がらせてくれる曲です。
おまけのおまけで(笑)、最後にテレビ(?)でのライブ映像をご紹介します(;^_^A。
KYLA on MYX - heart to heart