浅草スペシャルスマイル(So Long, Farewell) -2ページ目

八.記者会見

 

ロック座、3階、食堂。

 

のや『はい、本日は浅草ロック座プロデューサーであります、P先生重大発表記者会見にお集まりいただきありがとうございます。司会を務めさせていただきます、衣装部新人、最近大学生の彼氏ができました、のやです。早速ですが、P先生よりごあいさつをいただきたいと思います。』

 

P先生『はいどうも、Pですけども、いやさ、重大発表ってほどのことでもないんだけどさ、3年前にお遍路で四国一周歩いたろ、あれからずっと右膝が痛いんだ。そこでこの一年、よーく考えた結果、俺も浅草ロック座のプロデューサーとして今年いっぱいでラストシーンってことになった。この膝の状態ではとてもじゃないけどこの激務に耐えられることはできないよ。』

 

のや『はい、だそうです。質疑応答に入らせていただきます。はい、そこの眠たそうなブタっ!』

 

桜田『自分、桜田新聞の桜田なんすけど、P先生!辞めないで欲しいんすよ!何故ならば小室さんの引退公演は絶対にP先生にやって欲しいんすよ、伊沢さんみたいにピンクのバラでパーっと華やかにやっちゃって欲しいんすよ。小室さんにもカーテンコールで十二単着させてかぐや姫みたいにして幕引きしてあげて欲しいんすよ!!もうすぐだと思うんすよ、小室さんも!!』

 

P先生『うん、その確率は0だな。まあ、お前がそう言うなら小室さんの引退公演演出脚本は残して行ってやろう、俺は膝が痛いだけで頭の回転はまったく衰えてないし、いなつの言うように俺は天才だからな。ケケケケケッ(笑)』

 

のや『はい、だそうです。他に質問はございますでしょうか?はい、そこの童貞兼豚!』

 

桜田『自分、桜田新聞の桜田なんすけど、のや、お前さっきから年上の自分に向かってその態度はなんなんだコラッっすか!なんでキャリア1年のお前のミシンが30万でキャリア50年のひさえさんのミシンが15万なんだコラッっすか!』

 

のや『やかましいこのブタ野郎っ!こっちは30万のミシンの他に新しいiPadも買ってもらってんだよ、悔しかったらいらなくなった粗大ゴミのダブルベッド以外のもんもらってみろよ!バァーカ!』

 

P先生『おいおい、やめろよふたりとも大人なんだからよ。そんじゃ俺ちょっと引っ越しの準備あるから家帰るぞ。じゃあな!』

 

 

 

 

次回、あの懐かしの浅草スペシャルスマイル軍団の踊り子さんたちから惜別のメッセージ!!

※ほのかにニンニクの匂いを放つ火鍋大好き小澤マリアさん。