本日の日経平均株価は下落しました。理由としては海外投資家や機関投資家の利益確定売りが下落の要因です。ただ重要なのは本日大きく下落した事よりも、今後展開の方が重要となります。

 2023年からの日経平均株価の高騰は、海外投資家が積極的に日本株を買っていた事が関係しております。その日本株ブームの火付け役が2023年4月著名投資家のウォーレン・バフェット氏の日本訪問です。2023年4月24日の終値(日経平均株価)が28,856円で、そこから約1年間で40,000円まで到達しました。つまり、1年で1.5倍とまではいきませんが、1.3~4倍程度で上昇したわけです。これは1年間の上昇幅として、本当に大きいです。特に、ここ30年の間、日本経済にとっては『失われた30年』と揶揄される不遇な時代でしたから、去年~今年にかけての日本株の快進撃は想像以上でした。筆者としては、日本経済がようやく正当に評価されるようになったと感じられて本当に嬉しかったのですが、結局、重要なのはここからです。

 

 この先、日本株にとっては逆風が吹く可能性が高いからです。理由としては、円高進行です。アメリカのバイデン大統領は8日ペンシルベニア州の演説でFRBの利下げに関して、「間違いなく行う」と発言しております。時期については不明ですが、大統領選挙が近づくにつれ、選挙戦略として利下げが実施される可能性がございます。故に、110円台まで円高が進行する事を想定して投資すべきです。

 

 兎にも角にも、2024年の後半は為替へのリスクが大変高いと筆者は考えております。なので、今できる対策として、短期投資枠で保有している日本株に関しては3月中に売ってしまい、現物資産や 日経VIXに連動する『日経ダブルインバース上場投信』などを買い増して、今年を変動に備えます。かなり弱気な戦略ですが、根がビビりな性格なので、目先の株高よりも日本株の下落局面に備えさせていただきます。

 

 

 

 

 

 ――下落に備える投資手法。

 

 

 

【日本株のみ下落パターン】

  〇世界株

  〇アメリカ株

  〇インド株

 

……短期投資枠での投資信託への資産比率を増やす

 

 

【全世界的に下落パターン】

  〇現物資産(金、プラチナ、銀)

  〇仮想通貨(様々な通貨を均一に買う)

  〇VIXに連動した投資信託(『日経VIX』など)

 

……長期投資枠でリスクヘッジ資産として活用