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10代男子の音楽潜水生活

個人的に気に入った音楽をだべってます。
10代の若僧なので知識が浅い部分も多々あるのでコメント欄で皆様の知識をいただけたらと思います。

超久しぶりの更新となります(汗)
多々、バイト関連のごたごた等もありましたが、先日ついにアレが届きました。
10代男子の音楽潜水生活
クラフトワークの来日公演のチケットです!
私は欲張りなのでいいとこ取りと言えばそうなる「THE MIX」の日に参加することにしました。全部のアルバムの公演に行ってしまうと合計で8万円とかとんでもない金額になってしまうのでベスト盤的なこの日にしました。何だかんだで、アルバムの収録曲すべてをやった所で時間も短いままということもあり、ヨーローッパ公演のリポートを見限り後半は定型セトリをやっていました。
現時点だとネタバレになってしまう可能性も無きにしも非ずですので、記載は控えたいと思います。
クラフトワークは単独公演だけだと9年ぶりの来日となります。スタンディングの客席がメインとなるのは前回同様で9年前のツアーではZEPP東京でした。今回は赤坂ブリッツに場所を変えるもののデカ箱ライブ・ハウスには変わりありません。実は今回の公演「3-D CONCERTS 1 2 3 4 5 6 7 8」と銘打たれたツアーは元々2012年のニューヨーク近代美術館で行われた単発ライブ「Retrospective 1 2 3 4 5 6 7 8」でして、その3日目の公演(Trans-Europe-Expressの日)にマイケル・スタイプ、アフリカ・バンバータと我らの教授、坂本龍一氏が参加していました。その時に教授が反原発イベントNO NUKES2012の出演オファーをし昨年8年ぶり5度目の来日を果たすわけです。とにかくNO NUKES2012はRadioActivityの演奏が話題になりました。私もRadioActivityの演奏に驚かされた一人なんですが、進化したクラフトワークの姿と音に唖然。重厚なサウンドにのったRadioActivityはTHE MIXのアレンジが貴重となっておりとんでもない恐怖感に見舞われ私はRadioActivityのせいで怖くて夜中にトイレにすら行けませんでした...
泣く子も黙るクラフトワークの演奏はサカナクションの登場で賑わいを見せるエレクトロニカの優しいサウンドとは180度違った重厚かつ繊細でパワーあるヘビィなサウンドは世界遺産級ではないかと思います。私個人が考えるクラフトワークの最大の特徴はサウンドのみでリスナーに訴える「リアル(現実)」であると思います。例えばアルバム「人間解体」であったように未来に対する産業の発達や未来に寄せる科学技術の発展への夢や希望を彷彿とさせるトラックを並べておきながらも曲そのものは全くの逆で、産業の急速な発達、科学技術の発展による自然の犠牲をサウンドのみで忠実に表現し、社会に警笛を鳴らすといったように夢で浮かれてるお前らに現実を突きつけてやるという表現をするのです。今でこそ数多くのミュージシャンが曲で訴える反原発もクラフトワークがアルバム「放射能」で訴えてきたのに比べれば後出しジャンケンの世界で昔からずっと近未来に対する予測というものは的確でそれを未来的な電子サウンドで表現しつづけてきたまさに前衛音楽の覇者です。
そんな彼らのサウンドを生で体験できることを心から感謝します。
長分かつ駄文失礼いたしました。