舞台「百千さん家のあやかし王子」 | 谷野悠里子official blog 「The Lily Of The Valleys」

谷野悠里子official blog 「The Lily Of The Valleys」

役者・歌手の谷野悠里子のブログ




さて、あともう一件!
とにかく絶対に書きたい舞台の感想があります。



六月某日。
本当は他の公演に伺う予定だったのですが、なぜかネットワークエラーで申し込みが出来ていないことが発覚。


悔しい

悲しい

やるせない


そんな思いを塗り替えるべく、同じ時間にやってる他の公演を探しました




我ながら舞台を見る動機が意味わかんない。



そして見つけたのがこのお芝居。



舞台
「百千さんちのあやかし王子」




正直タイトル一本釣りでした。


あやかし王子!!!!
ちょっと、奥さん聞きまして???
あやかし王子ですってよ!!!!
あやかし王子!!!



和系厨二病患者としては、

あやかし、大好物なんです!!!

あと、私もこれでも女の子。

王子(イケメン)、好きです!!




▼ゆりこのときめきスイッチログインしました。

ぽちっとな!


元々行こうと思ってた公演と会場がちかいのもあり、そちらに向かう友人たちとご飯を一緒したあとに向かうは

銀座 博品館。

ここでの観劇は超久しぶりー!
確か、舞台「華鬼」見て以来かも?

なんとなく銀座という町に溶け込む、気品ある雰囲気の小屋で、とても素敵な劇場なので秘かに、いつか立ちたいと思ってる舞台のひとつでもあるのです(*´ー`*)ウフフ



パンフレットマニアなので、パンフレットを購入して、恒例のお花チェックタイム。


そしてそこで知る、

「これ、硝音あや先生の作品なのかーー!」


おおおーう、ノーチェックだった自分が恥ずかしい!!

S.L.Hで私ののハートをライフルで確実に仕留めてきた(萌え的な意味で)先生じゃないか!!!ときめきすぎて床ローリングしてたよ!!!

ぐおおおこの私が先生の、しかもこんなに好みそうな作品をノーチェックとはあかんぜよ…………、
となりながら会場入り。


ステージには
障子?に囲われた舞台袖、台座、そして緑、

照明は青というか、紫というか薄暗くて深い色合い。

それから、開演までは音楽を流してるお芝居が多いのですが、
音楽は流さず、どこかで鳥が鳴いてる森の奥の音が流れていて。

本当に、たくさん人がいるのに、なんだか静かなところで一人でいるみたいな清々しさ、あやしさ。
この雰囲気づくりすげー!!!

舞台のひんやりとした空調まで機能して、


まぢで超森なんですけど。




あ、これ、絶対イケメンのあやかしでるわ。(確信)




開演。


物語はこれから起こることを凝縮したオープニングで惹き付けたのち、はじまります。
天涯孤独の少女ひまりが17歳の誕生日に死んだ両親より継いだのは、家。
唯一の家族との絆を得たと喜ぶひまりは、意気揚々と家へ乗り込む。
が、そこには上半身裸のイケメンと、彼を世話する二人の男。

勝手に住み着いてる男はひまりにここから出ていくように言う。






主人公のひまりちゃん、やばい。
原作を読んだことなかった私ですが、二次元から飛び出してきたかのような超元気なかわいい女の子。
舞台後、原作当然の如く購入しましたが、原作読んだ今でもあそこにいるのはひまりちゃんだったなって思います。

張り切って動きまくって、
こんなヒロイン、惚れるに決まってるじゃないかあああああああ!!!あたりまえでしょおおおおおおお!!!

しかも本当は元気なだけじゃなくて。

抱えている思いとかもとっても伝わってきて、こまかなところで丁寧なお芝居が素敵でした!


そして我らがあやかし王子、七森葵!
物腰柔らかで、優しくて、
寒いからってひまりのオフトゥンに突入しちゃったり、17歳にしては純粋すぎる男の子(これには訳があるのです)。
ですが、これはひとつの姿。
もうひとつの顔を彼は持っているのです。フフフフフ

この方も二次元から飛び出してきたみたいだったし、漫画的であるはずなのに、とってもリアルで役者さんがそういう方なんだと感じちゃうくらい。


あとやっぱり優しい王子さまってのは、やっぱり女子心をくすぐるよ!!ソースは私。
何度も心の鼻血で出血多量で死にかけました。でも、ゆりこ、しあわせ!トゥンクトゥンク



この二人を中心に、大勢のキャストで紡がれる物語は隅から隅までまるっと魅力的。

おんもらきと杏ちゃんのお話とか悲しすぎてがち泣きし、

杏ちゃんやひまりちゃんの狂気の笑いはぞくぞくし、

火車様の「うしろの正面だあれ?」は怪しさ満天で、

紫と伊勢のかっこいいのに、戦闘シーンもかっこいいのに、葵に過保護すぎるとこに笑い、

桜の精の麗しさに我を忘れたり、

葵とひまりちゃんのラストシーンときめいて、

どこをとっても面白かった!!




お芝居終わったあとにあまりの面白さに、
終わってしまったことが悲しくなって、一人で近くのファーストフード店でパンフ眺めて、しょんぼりしてた。

あとはキャストのみなさまのツイッターとか拝見しながら、
本当に全員がこのお芝居が好きで誇りもって作ってるんだなーと感じて、
私も余計お芝居がしたくなってしまいましたよ!クウッ

再演とかないかな!
期待なのです!