【時代劇局長のズバリ感想文】

4回目。視聴率チェックしていないが、きっと良いのでは?これも、福山龍馬への期待の表れだと思う。さぁ、それでは4回目の感想にいきましょう!

①巷のウワサ

冒頭は、龍馬が江戸に到着した様子からスタート。実に30日目の事だったらしい。そしてすぐにタイトルバックに写ったが、あれだけ短い映像を撮っただけなのに、バックは豪華であった。よ、予算が・・・。本当は『坂の上の雲』を1年間描く予定で予算を取っていたのに、3年かけて放送する事に変更になったため、その分の予算が『龍馬伝』に回ってきた・・・という噂があるが、う~ん、それは筆者には分からない。でも、意外にあっさりしていた今回の冒頭シーンだ。

②見事な道場の演出

龍馬は、江戸に着いてから北辰一刀流の千葉道場に出向いた。おおっ!千葉道場は歴史ファンなら誰もが知る道場。龍馬は、千葉周作の弟・千葉定吉の道場に入門するが、少年剣士が一所懸命汗を流しているのを見て、いきなり太鼓を使う事を提案。唐突すぎる気もするが、少年剣士の稽古とは別に本格的な稽古ももちろん行われていた。戸を開けて初めて音が外に漏れる演出をしていたが、これはインパクト大!あの時代に防音など考えられないが、これは実に良い演出であった。音もそうだが、道場内の様子も見事に撮影されていた。このシーンは良かった!

③竹刀の演出、良かった・・・

千葉定吉は里見浩太朗さんが演じていた。ご存知!今ではすっかり”黄門様”だが、貫禄ありすぎ!千葉定吉役だが、千葉周作でも良かったのでは?と思うくらいだ。あれ?千葉周作は出るんだっけ?娘の佐那と手合わせを命じられる龍馬だが、佐那の素早い竹刀さばきに完敗。この佐那は恐らく吹替えであろうが、ホントに見事な竹刀さばきであった。これまでの時代劇だと、一撃必殺で描かれる事が多いが、竹刀の連続攻撃は実に見事であった。この演出も良い!

④土佐もしっかり描きます

土佐の岩崎弥太郎、武市半平太の様子もしっかり描かれた。対照的な状況に置かれた2人だが、弥太郎の辛口は止まらない。でも、『龍馬に嫉妬している』と、その胸の内をグサリと刺された半平太であった。縁談を断った加尾も弥太郎に近づいてくるが、加尾を巡って、さらに龍馬との確執が膨らむ事になる。土佐の動きも同時に描いていたのは好感!

⑤龍馬の一通目の手紙

北辰一刀流の奥深さを思い知った龍馬は、剣術修行に身を入れ、腕を上げていく。土佐に届いた手紙が紹介されていたが、これがこの大河で紹介される最初の手紙になる。姉の乙女へ宛てた手紙などが、今後も多数紹介されるであろうが、これは事実なだけに、このスタンスはしっかり守って欲しいものだ。

⑥これは反則

稽古が終わって、裸になって水を浴びる龍馬。当然、裸だったが、そこには福山の肉体美が・・・。凄い体だ!相当、ジムに通うなどしなければこんな体は作れまい。当然、福山だから鍛えているだろう?とは思ったが、まさかこんなに凄いとは?でも、これはドラマの狙いであろう。これだけで、女性はご飯が食べられるのでは?

⑦福山だから・・・

龍馬が佐那に、女性らしい部分はないのか?と聞いていたが、佐那は無表情で否定!しかし、千葉定吉の娘によく言うわ~と思ったのは筆者だけではないはず。でも、ここでも龍馬のおせっかいが飛び出した。おせっかい大歓迎!このおせっかいだけは毎週なんらかのカタチで出して欲しいものだ。でも、福山が言うと、全然、相手に嫌な印象を与えない。我々の生活の中で言ったら、『大きなお世話!』と言われて、以来、口をきいてくれないだろう(笑)。

⑧龍馬と佐那の今後の関係は?

千葉定吉が、佐那に『仇なら坂本を斬れるか?』と、ヘンな問いかけを・・・。佐那は『斬れます』と答えるが、定吉はそれを否定。女性だから限界があるという事だ。龍馬に試合を挑むが、そこでまた”女”という問題が・・・。龍馬にも、戦のための”剣”と、バッサリ切られる佐那だが、『私は弱くない。あなたが強すぎるのです』と言う佐那。龍馬と佐那の今後の関係が気になる。

⑨桂小五郎と出会ってしまった!

龍馬と桂小五郎が会うシーンがあったが、これは、ありえねー話では?この時、桂が江戸にいたのかは分からないが、まぁ、いいか・・・。この2人は今後、何かと関わりを持つが、それだけに出会いはドラマチックでいいのかも。

⑩怪獣が来た?

黒船が来襲してきたところでドラマは終わっていたが、まるで怪獣でも現れたのか?というくらい大騒ぎだった。でも、当時はそんな状態だったと思う。鎖国の日本に外国人・・・。侵略される!という噂もいっぱい出ていただろう。そういう意味では非常にダイナミックな演出であった。うん、いい。

【来週の展望】

今大河は音をうまく使っているのはもちろん、映像も固定カメラではなく、ある程度動きのあるカメラを使っているのが良い。映像の撮り方が少し映画風になっている気がする。筆者は、思い切って手持ちカメラでもいいのでは?という気もするが・・・。黒船来襲!の続きが楽しみだ。