Every Little Thing

FOREVER YOURS」(1998

シングル「FOREVER YOURS」より

作詞・作曲・編曲:五十嵐充

 

 

【隣で笑ってる君にこれからも

変わらぬ愛をあずけたいから】

 

 

≪サウンド≫

●曲展開:

Aメロ・Bメロ・サビ

Aメロ・Bメロ・サビ

Bメロ・サビ

 

●ジャンル:ポップ

 

「出逢った頃のように」が

高音張り上げ系の夏ソング

だったのに対し、

今回の「FOREVER YOURS」は

比較的キーの低い夏の一曲。

これは、モッチーの

一番いい声が出る音域に

合わせたかったのと、

ツアー中に発売する曲だったので、

喉に負担がかからないように……

という五十嵐さんの配慮の賜物。

 

 

滑り出しの

「チャチャチャチャン、

チャンチャン、チャッチャ、

チャンチャン」という

ポリ・シンセの刻みが、

どポップな一曲。

 

Aメロは

とつぜんふりはーじめたー】

の黒字の部分までが

全て同音の「ミ」で構成されている。

 

こうしたメロディーラインのAメロは

他の曲にも多くあり、

Aメロの出だしが全て同音

(階名でいうと「ミ」)で、

音の高さ低さ(メロディーライン)

に変化が乏しい、というのが

五十嵐さんの曲の特徴である。

(と思っていたが、どうやらこれは

五十嵐さん個人の特徴ではなく、

Jポップ全体の特徴のようだ。)

 

 

Bメロの

「チャチャチャチャン」と

8分音符を連打するシンセが

個人的に好き。

 

サビのシンセブラスがまたもや、

ヴァンヘイレン「JUMP」風

なのはお約束。

サビの後半の

wow wow wow~~~】

のコーラスもゴキゲンで心地よい。

(同じ【wow wow wow~~~】

でも切なかった

Time goes by...」とは

大違いである。)

 

凝ったギミックもない、

直球のサマーポップで

あったこの楽曲。

個人的に結構好きな一曲なのだが、

この曲から売り上げが

ガクンと落ちてしまったのは、

少々地味な仕上がりだったからだろうか。

前作の「Time goes by...」が

売れ過ぎただけとも言えるが。

 

 

 

≪歌詞の意味私案≫

歌詞はコチラ

 

【隣で笑ってる君にこれからも

変わらぬ愛をあずけたいから】

【愛をあずけたい】という

表現があることを

この曲で初めて知った。

 

【大したことじゃないのに

〔私が〕ふてくされた時の

君の呆れ顔

見透かされてるよ】

の一文も良きですね。

お互い最初の頃みたいに

いつまでも「イイ顔」はできないし、

「イイ子」の演技にも限界が来て、

「素」が見え隠れし始めたけど

それでもまだ一緒にいようね、

と思えるのは素晴らしいことである。

 

(2017:03:21)