あい、今日も映画感想文をお送りします。

映画を見る割合は人並み以下だった私ですが何故か最近は映画に目覚めている。

今日の感想はこちら。


「The Great Dictator/独裁者」


チャップリンですね!何故今このチョイス?と言いますと、この映画をモチーフにしたお芝居を

見る機会があり、またそれに大変感動しまして、そんなら元になった映画は見とくべきだろと思った次第です。

まぁその辺の話は話すとものすごーく長くなる上に面白いの私だけなんでしません(笑)


で、この映画。

私もさすがに存在とぼんやーりとしたあらすじは知ってました。

御存じの通りナチスとヒトラーを完全に皮肉りまくって笑いものにしちゃった作品。

チャップリン初のトーキー映画で、最後の6分間に渡る演説シーンは有名です。

ただ私、当然今までチャップリンなんか見た事もないし、白黒でしかも2時間もあるし、

ピエロっぽいと言うか、バカ殿的なフィジカルなギャグ(笑)が苦手なので正直凄い不安でした。

借りたはいいけど、絶対寝るだろうなと(笑)


…結果は、昨日に引き続きすいませんでした。私が悪かった。

やはり名作が名作と呼ばれるのには理由があったんですね!良い映画ですよこれ。

そりゃあ笑いのセンスは当時のアメリカ人と現代の日本人じゃ時代も感性も違うので、

ああ滑稽やなーおもろい動きやなーとは思うけど爆笑には残念ながら至らず。

それでも銀貨入りケーキのシーンはちょっと吹いた(笑)こういうどうしようもないの好きです。

あとハンナがものすっごく美しくて可愛くてうっとりしちゃいます。


て言うか。もうこれは私が笑えたか笑えなかったかは問題ではないのです。私の事はどうでもいい。

大事なのは2時間に渡り散々下らないギャグでヒトラーをコケにしまくったっていう事だよね。

良い意味ですっごい下らない。テキトーなドイツ語の演説とか、もう下らなさのプロ。

wiki先生で調べた所、チャップリン曰く、「ヒトラーは笑いものにしてやらなければいけない」らしい。

これ何かわかる気がする。嫌な奴とかって、冷静に見ると結構ギャグだったりすんだよね。

やってる事とか言ってる事が倫理とか常識とずれてるってのは、確かにお笑いに通じる。

笑ってやればいいんすよね。お前それギャグでやってんだろって言ってやれば良い。


そんで問題のラストシーン。

なんかもう凄い感動しちゃいました!この6分間が見られただけでも借りた価値があるなと。

映画に詳しくない私でも、このシーンが映画を破綻させかねない物だっていうのは解ります。

だって今までの展開とあんまりにも雰囲気違うし、床屋のキャラと合ってないし、

なによりあんまりにもストレート過ぎて、完成度的にこれはどうなのって意見もそりゃ出るよな。

でもそんな事どうでも良くなるくらいの引力!

直球の言葉、アップからほとんど動かないカメラ、そしてチャップリンの目力!

もはやヒンケルでも床屋でもなく、チャップリンが喋ってるよねあれは。

「世界には全人類を養う富がある。」中でもこの言葉が凄く刺さりました。

公開から何年だ?70年?くらい経ってるのに何にも変わってない世の中が虚しくなります。


ともすると偽善っぽくなっちゃうじゃん、こういうテーマって。

でもこの映画が凄いのは、やっぱヒトラー全盛期に作られたって事ですよね。

コケにする相手が猛威を振るいまくってるまさにその時に、正面切って正々堂々コケにしたってのは

信じらんないくらいの勇気だよなーと思う訳です。

しかもこの時アメリカはまだ戦争とかしてなかったらしいじゃないの。

まだ「ヒトラーはあかん」みたいな認識が根付く前にこういう作品を撮ったってのが凄い。

それもトーキー映画!台詞がないのとあるのじゃ大違いだよね。

芸術の持つ影響力、そして言葉とは何のためにあるかってのを改めて考えさせられました。


とにかく、これはもう人間として見とけって映画だと思う。

特に日本は当時、こういうギャグ連中の一人だったんだよって事を憶えておかなきゃいけないよね。

この手の映画は偽善くさくてやだわーって人に逆にオススメ。

私もこんな機会でもないとチャップリン見る事も無かったと思うんですが、見られて良かった。

ラストシーンのチャップリンの目が、目蓋に焼き付いて未だに離れないです。


あ、どうもお久しぶりですolioです。

夏ぶりですね。更新してない理由は特に無いんですけど。

えー、色々ありました。そりゃ色々。

まぁその辺の話は追々するとして、映画をいっぱい見たのでしばらくまさかの映画感想文をお送りします。

てな訳で。


「プラダを着た悪魔」


御存じ2006年のアメリカ映画。

今更かよって感じだよねー(笑)流行に乗り遅れるのが特技です。

正直この手の女のサクセスストーリーものはストーリーが似たりよったりなイメージを勝手に持ってて

敬遠してた部分があったんだけど、私が間違ってましたごめん。


やっぱ登場人物がみんな超お洒落ね!

どのシーンを取ってもステキファッションばっかりでビジュアル的にとても楽しい。

アンドレアがやる気になって、お洒落しはじめたシーンがベタだけど好きです。

衣装がコロコロ変わって、しかもアン・ハサウェイのスタイルが良すぎて画面に釘付け!

お気に入りのコーディネートを探しながら見るのもこの映画の楽しみ方ですよね。

私はアンドレアが着てた白い襟のついてる黒ワンピ+ポニーテールの組み合わせがツボでした。


お話はまぁ普通のサクセスストーリーなんだけど、

画面の華やかさと登場人物の魅力のお陰で飽きなかったです。

ていうか、話自体も悪くなかった。

自分の好きな事ばっかやって生きていける程世の中甘くないけど

頑張ってればチャンスは来るよって事ですかね。

ありがちっちゃありがちだけど説教臭くない所が良い所かな。


ってか、アン・ハサウェイが可愛すぎ!目がでかい!スタイル良い!

可愛すぎて最初の方ダサい服着てんのに「うわぁ…」ってならないとか何ということでしょう。

メリル・ストリープは美しさもさることながら声がとても素敵。

あの声で「That’s all」って言われた日にはもう引き下がるしかないよね(笑)

キャラクターでは何気にエミリーが好きです。

意地悪っぽいけど頑張り屋さんなギャップがナイス。こういうお姉さんが好きなんです。

男性陣では断然あのライターの人(名前忘れたけど)が好き!

彼氏より全然良いでしょ!大人の余裕みたいなのが最高っす。

ナイジェルも素晴らしかったけど。バーレスクにもこういう人いたよね!


私はミランダのモデルになったアナ・ウィンターのドキュメント映画を前に見てまして、

その時もこんなのが上司だったら死ぬ!とかビビったんですけど

メリル・ストリープのミランダも負けず劣らず怖かった。

でも成功した人って何かしらの人間的魅力があるから成功するんだよね。

しかしやはりあんなのが上司だったら死ぬ!(笑)



そんなこんなで良い映画でした。

これ女の子なら確実に楽しめると思うけど、男の人が見るとどうなんだろ。

男目線の感想も聞いてみたい。