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　『新世界』(著書紹介20)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第147号　2019年8月4日
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本日は週に一度の書評の日。

今回ご紹介するのはこちらです。

『新世界』(西野亮廣著)

このところ、キングコングにマインドシェアを
奪われることが多いですが、

気になったらトコトン浸かってみるというのが
僕のポリシーなので、もうしばらくこの傾向は続きます。

西野亮廣エンタメ研究所っていうオンラインサロンにも
とうとう入っちゃいました。

めっちゃ面白い。

で、ですね、こちらの本も話題にはなっていたわけですが、
ようやく読んでみました。

以前ご紹介した『新・魔法のコンパス』に書いてあることと一部重複しますが、

こちらを読んだ方でも『新世界』は強くお勧めします。

ビジネス思考という意味での着眼点はもちろん素晴らしい、

でも本書の後半部分に書かれた想いの部分は
大いに人の心を打つことでしょう。

正直グッときましたもん。

それが西野さんの戦略と分かっていても。

特に最後の方に書かれた一文、

『ボクらは、使える文字数に制限があると、
　わざわざ誰かを傷つけるようなことに文字を割かない。』

この部分には共感したと言うよりは、
ぶっちゃけものすごく反省させられました。

ブログ書いてて、愚痴とか文句とか書いてる場合じゃないなと。

以前、キンコン西野は大炎上して、芸人からも一般人からも
後ろ指さされるぐらいの状況だったと言われています。

僕はテレビに疎かったので、そんなこと全然知らなかったんですが、

今は炎上することがほとんどなくて、
単に話題になってることが多い芸能人っていうぐらいの認識しか
ないかも知れません。

ただ逆に、キンコン西野が好きというと、
ミーハーな感じだったり、にわかファンだったりみたいなイメージで
逆に印象が悪い、と考える人もいるかも知れません。

でもそんなこと全然どうでも良くて、
気になるなら情報取りに行く。

このスタンスでオールオッケーです。

別にね、将来自分でビジネスやりたい、とか
そんな崇高な目的がなくてもいいんです。

気になるから見てみる、これだけで十分です。

そういう観点でも、この本は超絶お勧めできます。

ぜひ。

＜赤線メモ＞

「質」はさておき、誰よりも「量」を書いた。

『才能』なんて努力と環境でいくらでも作り出せる。

この国では、〝外〟に出ようとすると必ず村八分に遭う。（中略）
その根底にあるのは、「俺も我慢しているんだから、お前も我慢しろ」だ。

その場所から一歩踏み出すのに必要なのは、「強い気持ち」なんかじゃない。
キミに必要なのは、踏み出しても殺されない『情報』という武器だ。

表現者の目的は、お客さんを感動させることだ。

『信用持ち』は現代の錬金術師とも言える。

キミに守りたいモノがあるのなら、今のキミが理解できないものを批判しちゃダメだ。

「本が読める」というのは立派な才能だ。
そして、その才能は、「個人の信用」を絡めることで仕事になる。

「認知」と「人気」は別物

これは覚えておくといい。嘘は感情ではなくて、環境によって〝つかされる〟んだ。（中略）
嘘をつきたくなかったら、やることは一つ。
「嘘をつかざるをえない環境」に身を投じないことだ。
さらに踏み込むと、「嘘をつかざるをえない環境に身を投じなくても生きていける環境」を
作ることだ。

結論から言うと、社員に利用されない会社は廃れる。

お互いに結果を出し続けて、お互いにメリットを与え続けられる状態を作っておかないと、
一緒にいれる時間が減っちゃう

まもなく、「自分のお金を、誰の店に落とすか？」の時代に突入する。

被災地に「千羽鶴」は要らない。

想像力が欠如している正義は、殺人犯よりタチが悪い。

「保存」と「交換」と「尺度」、この三つの機能が備わっていれば、
ボクらはそれを「お金」として信用することができる。

幸福度の正体は「伸び率」だ。

その人の信用度と、その人に寄せられる文字数は〝そこそこ〟比例する。

ボクらは、使える文字数に制限があると、わざわざ誰かを傷つけるようなことに文字を割かない。

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