本家分家の1000人を越すプリンス達は傍系でも年収1億ドル、ファハド国王の住居の建設には30億ドルが投じられ、彼には正妻が100人いる。今週のニューヨーク・タイムスがサウジ王子の金満ぶりを社説で論評するが、事の起こりはワリド・ビンタラ王子の「エアバスA380」購入の申し込み。ボーイング747を一回り大きくした850人乗りの世界最大の旅客航空機を個人乗用に購入し、内装は特注。特注旅客機の内訳は、外装が3億ドルそれに特殊な内装で2億ドルと、時々お付きをつれてカジノなどに遊びに出るためだけの自家用乗用機に5億ドルを費やす。王子のカジノなどお遊びへのお付きは最大50人。これが詰めれば1000人以上はいる航空機を随時飛ばすという。A380はこれが初めてだが、他の王子たちもそれぞれボーイングの737や767を所有し、時には数機をを連ねてモナコ、ラスベガスのカジノ、ハリウッドの売春街に繰り出す。昨年ロサンゼルスに三機でやってきた王子たちのお付きが、先乗りして買い入れた「バイアグラ」費用が2万8000ドルである・・・
地球が3億年以上かけて蓄積した石油を、人間は100年で大半を消費、残存資源は1.5兆バレルと言われるが、これは現在のペースで消耗すると38年分、通算140年弱で雲散霧消させる。未発見の潜在資源予測では最大が「1.5兆バレル」、するとさらに38年分あると期待されるが、中国とインドが現在のペースで車の需要を伸ばせば、あっけなく相殺されてしまう。資源逼迫を前に価格は高騰を続け、バレル100ドルが目前である。最大の産出・輸出国サウジアラビアの石油は「王家の財産」でしかない。
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