「王子様」というが、すでに60歳を越し、アメリカ大使を22年間務めた後に本国サウジアラビアに戻り、アブドラ国王の国家保安保障顧問を務めている。バンダルは今月1日のアルアラビ放送のインタービューに応え、「9.11実行犯(19人中15人がサウジアラビア国籍)に関する情報を事件発生前にアメリカ側に提供していたため、これをきちっと処理しておれば9.11は防げたろう」と発言した。
実は、アブドラ国王自身もこのテレビ対談で同様主旨の発言に加えて、ロンドンの地下鉄テロに関しても、「正確な情報を英当局に提供していた」と語っている。奇妙なことに、この発言をCNNの現地特派員が入手し、アトランタに送信していたが、四六時中ニュースを流しまくる同放送局がこれを視聴者に伝えなかった。インターネット・ニュースとして数行流したが、数時間後には消去されてしまった。9.11実行犯の大多数がサウジアラビア人であった事実をマスコミが流し始めたのは, 事件発生から1ヶ月以上後のことであった。これに関してニューズ・ウィーク紙が2001年10月第2週に、「事件後12時間以内に、バンダル大使はCIA高官(テネット長官)の訪問を受け、実行犯のほとんどがサウジアラビア国籍所有者であった旨の報告を受けていた」と記している。この事実がかなり後までアメリカ人に知らされなかった理由を、クレイグ・アンガーは「PR大手、バートン・マーセラーにはっぱをかけ、全国のテレビ、新聞に働きかけサウジ市民の関与報道を伏せさせた」と、著書:「サウド家とブッシュ家」の中で書いている・・・
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