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今週ブッシュは、08年戦費の追加分として460億ドルの請求書を連邦議会に送り、「クリスマスまでに予算を安堵させてもらいたい」との注文を付けた。これに対して、上下両院多数党、イラク駐留米軍早期撤収を求める民主党は反発。ペロシ下院議長は、「対テロ戦争が人命や金、国際社会にでの米国の評価を犠牲にしている」と指摘。


リード上院院内総務も、議会が安易に戦費上積みを承認することを期待するべきではない、と発言。ペンタゴンは08年2月までの戦費を確保しているのだから、何故クリスマス前の支出決定が必要なのかが不分明だ。ホワイトハウス報道官は「戦地の米兵に不安の思いをさせてはいけない、クリスマスに発表できれば、これにまさるプレゼントはない」と補足説明する。風刺漫画の世界では、イラクの泥沼にアップアップしている兵隊に、ブッシュ最高司令官が、「救いようがなくなった、悪いのはペロシだ」と引導を渡している。

イラク・アフガン戦争コスト 

今週連邦議会予算局が、米軍によるイラク占領があと10年は続くとの前提で、これまでの戦争予算総額1.4兆ドルを2.6兆ドルに情報修正した。朝鮮戦争は5600億ドル、ベトナム戦争は5180億ドル、第一次湾岸戦争は800億ドルと、修正戦費予算案は、これら三つの戦争費用合計の2倍以上。アメリカ史上戦費でこれを越えるのは、日本とドイツを相手にした第二次世界大戦の3.9兆ドルのみだ。勿論これらの数字は今日の物価に換算した数字である。そして、3.9兆ドルとはソ連をはじめ、連合国への膨大な資金、武器支援のコストも含んでいる。逆に議会予算局の見積もりには、ペンタゴンへの直接戦費以外の項目は含まれていない。また、通常のペンタゴンへの年間予算、支出は別途ある。現在イラクに駐屯する14万人の兵隊の給料は、戦地手当は別として通常のペンタゴン支出と、各州から集めた州兵に関しては連邦補助と、それぞれの州の予算から給料は支出されている。イラクには14万の兵隊以外に20万のアメリカ人が占領関連で駐留している。そのうちの3万前後は武装しており、民間傭兵として治安。警備にあたっている。最近物議をかもす「ブラックウォーターUSA」職員880人もここに含まれ、国務省だけでも「外交官警備」と称して、省予算から年間40億ドルを支出している・・・


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