イラク・アフガン戦争コスト
今週連邦議会予算局が、米軍によるイラク占領があと10年は続くとの前提で、これまでの戦争予算総額1.4兆ドルを2.6兆ドルに情報修正した。朝鮮戦争は5600億ドル、ベトナム戦争は5180億ドル、第一次湾岸戦争は800億ドルと、修正戦費予算案は、これら三つの戦争費用合計の2倍以上。アメリカ史上戦費でこれを越えるのは、日本とドイツを相手にした第二次世界大戦の3.9兆ドルのみだ。勿論これらの数字は今日の物価に換算した数字である。そして、3.9兆ドルとはソ連をはじめ、連合国への膨大な資金、武器支援のコストも含んでいる。逆に議会予算局の見積もりには、ペンタゴンへの直接戦費以外の項目は含まれていない。また、通常のペンタゴンへの年間予算、支出は別途ある。現在イラクに駐屯する14万人の兵隊の給料は、戦地手当は別として通常のペンタゴン支出と、各州から集めた州兵に関しては連邦補助と、それぞれの州の予算から給料は支出されている。イラクには14万の兵隊以外に20万のアメリカ人が占領関連で駐留している。そのうちの3万前後は武装しており、民間傭兵として治安。警備にあたっている。最近物議をかもす「ブラックウォーターUSA」職員880人もここに含まれ、国務省だけでも「外交官警備」と称して、省予算から年間40億ドルを支出している・・・