最も民主主義的に選出された中東の首脳:アフマディネジャドなる政治家は、イランにおける9回目の大統領選挙に出馬、2005年6月17日に第一回投票、6月24日に決選投票が行われた。立候補者は1000人を超えたが、無資格者や泡沫が消え7人が正式に受理され第一回投票。テヘラン市長であったマフムード・アフマディネジャドは第一回投票で得票率19.48%を獲得し、大統領に当選した。アフマディネジャドの決選投票での勝利は彼の「ポピュリスト的姿勢、特に貧困層とその経済的苦境の解消を訴えたことが投票率を掻き立てた」と当時の南ドイツ新聞が解説している。
ニューヨークで国連総会出席
秋たけなわ、ニューヨーク、ワシントンと各種国際機関が新年度を迎えるごとき活気と清新さを示す中で、今週はニューヨーク国連総会にイランのアフマディネジャド大統領が乗り込んできた。これまでにも他国首脳が演じた「9.11被災地への献花」を申し出た。アメリカ各界の反発はしかし、凄まじいものだ。「冒涜、偽善、挑戦、陵辱」などの表現が飛び交い、ブッシュを始め連邦政府首脳も「テロ指定国家の首脳が、テロ被害跡地にどの面下げて、踏み込めるのか」と、こもごもにアフマディネジャド非難を浴びせ、現場を所管するニューヨーク市当局、警備、消防、シークレットサービスは「治安、安全を保障できない」とで献花申し出でをはねつけた。
ニューヨークではしかし、コロンビア大学が「異邦人を肴に」との学内好事家の強い要求もありアフマディネジャドに学内での講演を招請した。企画は昨年からのもので、反対派やリベラルも含めた地元政治家たちの「急な企画で、必要な警備態勢を組むことができない」と地元警察、シークレットサービス、さて「9.11における悲劇に英雄集団」消防グループにまで働きかけ、第一回企画は潰されている。今回は、おおよその反対や難題を計算に入れての招請であっただけに反対者も企画潰しは放棄し、逆にこれを奇貨としてのイスラム原理派誹謗や、米国の中東政策推進への弾みにといった視座からの干渉が激しく展開している・・・
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