The Bar Bojoeのブログ "Making the road"-201003261834001.jpg

季節外れの雪が、桜の蕾に舞い落ちた寒い夜だった

扉が開き、長い髪の女性がカウンターに腰をおろした

「ホットバタードラムをお願いします。
まさかこんな時期に雪が降るなんて…
桜も可哀想よね。温かいカクテルもこれが飲み納めかしら。少し話を聞いてくださる?私ね変わろうと思うの。チェンジの時代でしょ。確かに彼の事を愛してた。ダークラムのように情熱的に。浮かべたバターのように心は溶けていったわ。だけど何かが違った。もうこれ以上愛せない。だから終わりにしようと思うの。二杯目はXYZにするわ。これって最後のカクテルっていう意味があるんでしょう?これを飲んで全て終わり。ジ、エンド。マスター、よく冷えたホワイトラムにして。もうラムは懲り懲り。明日から違う人生を歩くの。最後の言葉は私の方から。あの人の口癖だった言葉。

シャラバーイって」


{ホットバタードラム}
ダークラム45ml
角砂糖 一個
バター 一片
熱湯 適量

{XYZ}
ライトラム 2/4
ホワイトキュラソー1/4
レモンジュース 1/4