人間は不思議な生き物。


見たくないものは見ないように。


気づきたくないものは気づかないように。


知らない間に自己防衛本能が守ってくれる、傷つかないように。


ちょこっとだけ、自己防衛本能に感謝。




SUが他の女の子と仲良くすることは決してカエラには気持ちのいいものではなかったの。


でもね、SUには「カエラは物分かりのいい、寛大な女」って思われていたかった。


最初はそう演じることは簡単だった。


絶対的自信があった、SUがカエラを愛してるって。


でもね、SUとカエラの間に割って入ってくる、女が出現。


そう、あのSUを奪った女。



あの泥棒猫にはいつも用心してた。


だって、カエラの目の前でどうみたってSUを誘ってた。


だから、いつも接触を避けてた。


カエラの知らないとこで、接触してるのはカエラは全部知ってた。


気持ちはどんどん焦っていく、自信消失していく。


でも、それを察知されてはいけなかった。


だって、あの泥棒猫を見下したかったから。。。


でも、時々不安になってた。


「SUはもしかして、この薄汚い泥棒猫に奪われてしまうかも」って。



だからこそ、、SUにも、泥棒猫にもココロが弱ってるカエラを見せてはいけないと思ってた。




いっつも微笑みながら、ココロの中では


『SUはカエラにベタ惚れだから大丈夫』って魔法の呪文を唱えてた。


ほら、見えない、気にならない。




ある時、言われたんだよね


「あなたのダンナさんが他の女と遊んでてもいいの?」って


あ。。。魔法が解けてしまう。。。


「うん、SUはカエラにベタ惚れだから大丈夫なんだよ」


そういって、また魔法の呪文を唱える。



自己防衛過剰。。。


いつの間にか、いろんなものに鈍感になってた。


気が付いたら、カエラはSUを失っていた。

では少し、SUのお話をしましょう。



今から10年以上前のお話です。



まだ、カエラは専門学生の頃に、元ダンナのSUと出会いました。



その時、SUには彼女がいました。



SUと一緒に遊んでるうちに、カエラはSUがスキになってしまいました。



でも、SUには彼女がいる。



だから、実らない恋はしたくないので、SUを会わないことにしました。



カエラの態度を察知したSUから「彼女と別れて、カエラと付き合いたい」といわれてしまいました。



困ってしまいました。このままではカエラは「略奪愛」ってやつをしてしまうからです。



結局、カエラは彼女からSUを奪ってしまいました。



それから、カエラが社会人になってすぐにSUと結婚しました。



SUとカエラの幸せな時間は5年を過ぎることなく、終わってしまいました。



やっぱり、因果応報です。


人の幸せを奪って手に入れた幸せは所詮本当に幸せにはなれないです。


カエラはいつも「いつ自分の番が来るんだろう」とおびえていました。


やっぱり、その時が来ました。。。


それから、間もなく6年になります。





カエラは6年前から動けないままです。


でも、SUはカエラに内緒で遊んでいた女の子とめでたく再婚しました。



そして、SUも念願のパパさんになりました。



SUはその子にカエラと「子どもが生まれたらつけよう」って話してた「音」という漢字をつけていました。


今でも、時々思ってしまいます。


あの時にカエラが妊娠したら、こんな思いはしなくてよかったんではないかと。。。




。。。昔のことです。




こんばんは。


初めまして、カエラです。


バツイチ、アラフォーな女です。


いろんなイミで、そろそろ幸せについて本気だして考えてみたいなぁと思うようになりました。


今、カエラのココロに巣くっているSUを追い出すためにココを立ち上げました。


そうしないと、カエラは幸せにはなれません。


だから、ここにSUとの想い出を書き、カエラの中のSUを消滅させようと思います。


ずっと佇んでいるカエラが少しでも未来へ向かえるように。。。