福島に愛の手を ~東日本巨大地震*福島情報版~

福島に愛の手を ~東日本巨大地震*福島情報版~

東北地方太平洋沖地震の被害を受けた故郷福島を復興すべく、
急遽このブログを立ち上げました。
救援してくださる方を探しています。

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 東北地方太平洋沖地震による電力不足や食料・日用品の買い占め騒動などが起こる中、
被災地支援や東京電力株式会社の計画停電回避を目的として、
インターネット上では「ヤシマ作戦」「ウエシマ作戦」など、さまざまな協力の輪が広がっている。

 「ヤシマ作戦」はアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の
テレビ版第伍話・第六話に登場する作戦で、
第五使徒「ラミエル」を、EVA初号機と零号機による超長距離からの
陽電子砲(ポジトロン・スナイパー・ライフル)による狙撃で撃破するために、
日本全国で停電することで電力を集めた作戦のこと。

 要は日本中で節電しようと言う呼びかけを、
ミッション遂行のために日本中から電力を集めた劇中の同名作戦に準えたものである。

 東京電力の電力需要のピークとされる、晩ご飯の支度をする
午後6~7時の前に晩ご飯の支度をすませてピークを外すことへの協力や、
不要な電気を使わない、待ちのネオンやゲームセンター、パチンコ店の電源を切るなどを呼びかけている。

 ツイッターではハッシュタグも用意され、賛同者たちが「不要なコンセントを抜く」
「炊飯器を使う時は電力消費ピーク時を外す」「エアコンは使わず厚着をして過ごす」等の
対策を宣言・実行している。

 また、大震災後の買い占め騒動で生まれた「ウエシマ作戦」は、
お笑いトリオ・ダチョウ倶楽部の「どうぞどうぞ」というギャグに由来し、
食料品や日用品、ガソリンや灯油などの買い占めをしないで、それらの品物を譲り合おうというもの。

 元ネタとなるギャグの内容は、過酷なリアクション芸を求められて
「俺がやる!」「俺がやるよ!」と次々に手を挙げる肥後克広(48)氏、寺門ジモン氏(48)に続いて、
上島竜兵(50)氏が「俺がやる!」と手を挙げ、すかさず肥後と寺門が
「どうぞどうぞ」とリアクション芸を譲るというもの。

 スーパーやホームセンターなどでの食料や燃料不足の買い占めを防止するねらいで、
物資を買い占めず“どうぞどうぞ”と譲り合う心が大切であることを説いたこの作戦は、
ツイッターにおいてハッシュタグ「#ueshima」と共にユーザーの間で一気に拡大。
ダチョウ倶楽部が如く資源、品物を譲り合いましょうという発信に、
「作戦に参加します!」、「ウエシマ作戦実行中」などの書き込みが続出した。

福島に愛の手を ~東日本巨大地震*福島情報版~-ウエシマ作戦

 ダチョウ倶楽部はこの広がりに呼応するかのように、
3月17日、首都圏で発生している「買い占め」に対して譲り合いを呼びかけた。
肥後氏も「誰が考えたのか分かりませんが、よくぞ考えついてくれました」と発言し、
上島氏は「こういう形で使われるのは素直にうれしい。
このネタも3人でやるからできる。こういう時こそ皆で協力し譲り合うことが大切。
もっと大きな輪にして、被災者に笑顔を取り戻してもらいましょう」と訴えた。
 これらの作戦の急速な広がりに触発されて、
その後もインターネット上で様々な作戦が呼びかけられた。
続いて展開したのが「アオシマ作戦」。

 織田裕二氏主演の映画『踊る大捜査線THE MOVIE』の劇中において、
織田氏扮する青島刑事がクライマックスで上官の室井警視監に向かって発した
事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」という台詞に因んでいる。 

 メディアの情報に翻弄されてテレビやラジオの前で悲嘆にくれ、
その報道のあり方に非難や批判をするのではなく、
義援金や物資の提供、節電や買い溜め防止を実践して、
被災地や原発の現場で頑張ってる方々を応援していこうという作戦だ。

 さらには「コジマ作戦」なるものも登場し、
大震災の打撃で落ち込んだ日本経済を、
関西圏をはじめとした被災を免れた人たちで活性化していこうという動きが見られる。

 これはお笑いタレントの小島よしお(30)氏のギャグに由来する。

これは流行語大賞2007 トップ10に入賞しており、

小島をスターダムにのし上げたもっとも代表的なネタ。

体験談を話したり、小ネタをやって見せたりする中で、

言葉を間違えたり先にオチを言ってしまったりといった失敗をし、

その失敗を受けて「ア、ソレ、ア、ソレ、ア、ソレソレソレソレ、だけども だっけぇど、

でもそんなの関係ねぇ! あー そんなの関係ねぇ! あー そんなの関係ねぇ!」

と利き腕の左腕を、コブシを握り締め振り下げる。


 今般の大震災においては、誰かが失敗をしたわけではない。

そして被災者の救済と被災地の復興は、日本全体の課題となっている。

「そんなの関係ない」わけではないが、

云わんとしていることは、首都圏をはじめとして大震災や原発問題で停滞した日本経済を回復するべく

外食や娯楽を不謹慎と遠慮せずに、「そんなの関係ねえ!」と経済活動をしていこうということである。




 ただ、これらサブカルチャーに因んだネーミングや盛り上がり方に対して、

不謹慎であるとの批判も強い。
やらない善よりやる偽善とは言うものの、ツイッター等でこれらの作戦を取り上げ、
盛り上がっている人たちの中で、実際に行動を起こしている人はどれほどいるのだろうか。
口先だけの偽善では、やらない善にも劣る。
 『スラックティビズム』(英: slacktivism)という言葉がある。
「怠け者(slacker)」と「社会運動(activism)」とを掛け合わせた合成語である。

 努力や負担を負わずに、社会運動めいたことをする行為を指し、
この用語は、社会に意味のある影響を与えていないのに、
社会にとって「良い活動をしたつもり」になる自己満足的行為について、軽蔑を込めて使われている。
こうしたスラックティビスト(スラックティビズムにあたる行為をする人)たちの行為は、
多くの場合、個人の努力や負担を必要としない

 これらの若者世代の心を捉えやすいネーミングの持つ価値は、
一国民として何ができるか、何をするべきかのヴィジョンを明確化して共有することに限る。
インターネット上で作戦名を面白がるだけでなく、
実際に行動に移して、被災地の支援や日本経済の復興に力を貸してほしい。
今も避難生活にある方々は、ツイッターに興じている時間はない。

 ミネルヴァの福来朗は明日から再び福島県郡山市の復興活動に赴く。
福島第一原発から西に約58㎞の距離にある郡山市の
4月1日現在の環境放射能測定値は2.31マイクロシーベルト/時である。(根拠はあるが、)
そんなの関係ない。


 Fukushima50は今も尚、命懸けの作戦を行っている。