と言っても、事件ではありません。

江古田Buddyの開店記念日かつ、僕が敬愛する、素晴らしいsaxプレイヤー、早坂紗知さんの誕生日でありまして、毎年この日は、早坂さんのライヴなのです。

3年ぶりに、やっと来ることができました。

素晴らしいステージです♪

いやいやしかし、ますますパワーアップしてますね~。

キーを抑える指の動きが腕の筋の動きまで見えるほど、細い体で、どうしてあれほどパワフルな音が出せるのか・・・・

不思議ですが、彼女の笑顔を見ると、「生き方」そのものがパワフルなんだろうなぁ・・・・と思います。

そして、素晴らしいご家族です。

ベーシストの父、アルトサックス&ソプラノサックス奏者の母、バリトンサックス奏者の息子・・・・

そして、それが「TReS」というユニットとなって、ライヴ活動をし、アルバムをリリースする。

音楽を演る者にとって、これ以上幸せなご家族はないのではないかなあ・・・・







<帰ってきました。>

とてもノリノリのステージで、「最高だね♫」でした。

「TReS」の「ESCUALO」という、アルバムを買ってサインを皆さんからいただきました。

最新アルバムで、as&ss,bs,bという珍しいユニットです。とても良い曲と演奏です。

今年は、ブエノスアイレスJAZZfesに招待されたとのこと、素敵なご家族で盛り上げてきてください。
この時の為に、この一週間に容赦なく飛び込んでくる仕事を、鬼の形相でこなし、ようやくたどり着いた、開演20分前・・・

STB139 渡辺貞夫Orchestra

おそらく日本でも最高峰のブラスユニットとリズムセクション・・・

二階のミキサーの後ろの席しか開いていなかったけど・・・

いやいや 最高のLIVEでした!

一糸乱れぬアンサンブルと強くて優しさに満ちた、僕の神様 ナベサダ の演奏に時を忘れることができました。

貞夫さんと親交のあった、故ネルソン・マンデラ氏にちなんで、南アフリカ共和国大使も客席に・・・

アンコールのアンコールでは、バンドメンバー全員で南アフリカの唄を歌い出す・・・

貞夫さんの手招きで、ステージ上がった大使も歌い出し、会場は、全員手拍子で、大盛り上がり・・・

貞夫さんが、一緒にアルトを吹き出し・・・
いつしか、バンドメンバー全員も演奏に加わって・・・

バンドマスターの合図でエンディングへ・・・

最高に楽しいLIVEでした
(^-^)

帰りに大使にお礼を言って、握手して会場を後にしました。



1月22日(水)西田さんからお誘いを受け、彼女のライヴに行ってきた。

池袋のINDEPENDENCEは、アットホームな良い雰囲気のお店だ。

http://jazz-independence.com/

今日は、彼女のリーダーライヴ、オリジナル曲も楽しみだ。

彼女の、左足の動きがよく見える「特等席」に座って、さあライヴがスタート。

全身の筋肉が弛緩と緊張を繰り返し、全身の関節があらぬ方向に曲がって、あたかも意思を持ったマリオネットのように見えてしまう、激しい演奏スタイルは、今日も全開だ。

ところで彼女の左足だが、演奏がノッテくると踊りだす。踵と爪先が激しくリズムを刻む・・・・・。

と、これまで思っていたのだが・・・、ちょっと違っていた。

リズムを刻むというよりは、右手・左手で奏でる音、右足のペダル、ベースやドラムのだす「この音!」、に同期して複雑に動いている。

踊っているというより、Trioが生み出す音と一緒に「唄っている。」という表現の方が正確かな・・・。

「唄う左足」・・・・新たな発見だった。

オリジナル曲について触れておきたい。

1曲は、「葦を踏む」。曲紹介で関西出身の彼女はどーしても「足を踏む」と発音してしまい、

「それじゃー痛いよ!」と突っ込まれてた。

曲は、6/8拍子、速めの流れるような曲・・・・だが、聴いていると6/8の中に何故か4が聴こえる。

「葦の生えた河原を進んでいくイメージの曲」との曲紹介から、足取りの悪い葦原を踏みしめながら歩いていく姿をイメージしていたが、これは、明らかに歩いているのではなく倍のスピードで進んでいる・・・。歩いているのではなく走っている姿なのかな・・・。

1stと2ndの間に、そのことを聞いてみた。やはり、足元の悪い河原を走っていたことを思い出して作曲したのだそうだ。(そんな足元の危ないところを走ってしまうのもこの人ゆえだと思うが・・・)6/8の中に4が聴こえるように作曲するテクニックがあるのかどうか、楽譜を読めない僕には知る由もないが・・・、そう聴こえてしまうのは、作曲者と演奏者としての才能だと思う。

もう1曲は、昨年末にも聴いた「恋」。

前回は、この曲について「想いの果ての狂気が透けて見えるような曲であり、その演奏も演奏する姿も含めて圧巻であった・・・。」と書いたのだが・・・、

今日の演奏は、激しい恋の炎が走り出し、果てしなく駆け抜けて行くような曲であり、演奏する姿を含めて圧巻であった。

メンバーやその日の気持ちによって曲はかわるのだ・・・・と、改めて思う。

ライヴを重ねて観る度に、変貌してゆくピアニスト・・・。

だから、面白い。また、観に行こう。



写真は、左から、西田純子さん(pf)、畠山芳幸さん(b)、森永哲則さん(ds)
<以下は2013年12月28日に、僕のホームブログ 「えみ そら さんご」に掲載した内容です。>

昨日27日、世間はほぼ御用納めのなか、仕事を終えて、上野のライヴハウスEverySwingへ・・・。

http://www.every-swing.com/index.html

あちらこちらで、金曜ライヴやセッションがあるなか、今年最後をここに決めたのには、訳がある・・・。

僕が敬愛して止まぬ素晴らしいピアニスト、西田純子が毎月行って来た第四金曜日のライブ&セッションを休止するとの告知を見たからだ・・・。

実は、久々に師匠のライヴに行く予定であった・・・・。

しかし、EverySwingでの西田純子が最後か・・・と思うと・・・スケジュール帳の行き先は、おのずと変更されていた・・・。

開店まもなく店に入ると、リハ中(僕は許されるならリハを観ることにしている)・・・。

およそ2年前に、初めてここでこのTrioを観に来たときとは異なり、リハの中の彼女は堂々としていた・・・。





僕は、演奏に入ると豹変するピアニストが好きだ。

「本性がでるだけですよ^^」と、どちらかというと天然な印象の彼女は言う・・・。

しかし、この細い体のどこからエネルギーが発散されるのだろうかと思うほど、彼女の演奏は強烈なインパクトがある。

そして、奏でる姿・・・、曲に入り込んで、別世界にイッてしまっていると表現するのが一番近いだろうか・・・。

この豹変した姿、彼女の言うところの「本性」が、演奏を支配している・・・・。

この感じが、観ていて楽しい・・・・。



この日の、オリジナル曲「恋」は、想いの果ての狂気が透けて見えるような曲であり、その演奏も演奏する姿も含めて圧巻であった・・・。



演奏活動は、続けるとのこと。

来年のLIVEが楽しみだ。