今だ屋根の上で過ごす日々である。

晴れた日の独り仕事ゆえ、その歩みは亀の如くであるが、亀もエラいものである、いくら鈍足であろうとも走り続けてさえいれば、A面の7合目あたりにまではこぎつけた。

まだまだ全て急斜面となるB面施工の問題点など山積しているが、始める前から常にいくつかの問題を抱えてきているので、今に至っては基本的に楽観である。

かねてからの懸案事項だったのが、高所足場であった。

単管パイプでしっかりしたのを組もうと思っていたが、何だかもっと簡単な方法がありそうで手を付けずにいたが、足場が必要な高さまで進んだ土壇場でふと思いついたのがコレ。






出来てしまえば「なーんだ」と言われそうだけど、自分としては、

「よくぞココまで手を抜いた!」

という思いである。


そんな屋根の上から望む風景はこのところの暖かさからか俄然青さを増し、ほのぼのと見とれつつ作業をしているとシングル釘の箱を蹴っ飛ばし、屋根の上でばら撒いてしまった。

そしてそのいくつかは屋根からこぼれ落ち草むらの中へ。

そして落ちた釘探しへ行って見つけたのがヤブカンゾウの新芽である。
仕事をほっぽらかして辺りを見れば、かなり生えているのが分かった。





こっちにはノビルだ。






暗くなって屋根から下り、それらを摘んで来る。






ヤブカンゾウをごま油、ニンニク、醤油で炒め、炊いたご飯を鍋でさらに煮込んだやつの上に乗せ、キムチの素と擦りゴマ(たまたま有った)、かな~り前に猿払の牧草地でオホーツク海を眺めながら摘んだアイヌネギの醤油漬け、そして細かく刻んだノビルをかけて、その夜のメシ。



ヤブカンゾウの甘みとごま油はとても相性が良く、レバニラなんかするにもきっと良い筈だ。
夏には綺麗な花も咲く素敵な野草だが、その効能である不眠改善、便秘改善、利尿って自分には全く必要ないどころか、効いてしまうとまずいものばかりだな。


あ、そういえばこの鍋。

この、ウチで一番マトモで綺麗なステンレス鍋は、一昨年潜りに行った海の中で砂に半分埋まっていたのを拾ったんだっけ。



恵まれた生活なのである。