・下品
・やっぱり臨正
いざやさんの椅子
いざやさんが床に座ったところを見たことがない。
昨日俺の家に上がり込んできたとき俺の部屋の床に座ろうとはせず、一段高いベッドに座り俺を見下ろしていた。机のそっち側は何時も俺が座ってるんです、なんて要らぬプライドを持ち出してみたけどあの人は何時ものぬけぬけとした顔でじゃあ膝のうえ座る?なんて聞いてきた。誰がすわりますかばかやろー。結局俺の願いは叶えられなかった。ちくしょう。
床に座れなくなるくらい、そんな座り心地のいい椅子なら座ってみたいな、って思って絶対使うかと心に決めたはずの合鍵をつかっていざやさんの家に入ってみた
来る途中で何時ものように自販機が舞っていて静夫さんの怒号が聞こえたからあの人は家にいないだろう。案の定、家には誰もいなかった。
相変わらず生活感のない部屋だ。時々本当にここで暮らしてるのか怖くなる。だから合鍵使いたくないって思ってることは多分ずっといざやさんには内緒だけど。
目の前には書類が数枚綺麗に置かれたデスクがあり、その奥にお目当ての黒光りしている椅子があった…見るからに、高そうだ。変に緊張してこくりと喉がなる。
恐る恐る体重をかけ座ってみる。…あ、確かに床よりは楽だな。でも思ったより感動はしない。もっとふわふわっとしてイイものだと思ってたのに!小さい頃から贅沢してと椅子にすわれなくなるのか?なんて根拠の無いことを思いついた。
結構な時間ぼーっとしてたんだろう。
気がついたらがちゃがちゃと鍵の開く音が聞こえた。やばい絶対いざやさんだ。
とっさに机のしたに隠れる
がさっ
左手に何かビニールのようなものがあたった。うるさい気づかれたらどうするんだよ!!
音の正体を確認すべく左に目線を向けた
それは
クッション?
普通の四角ではなく、丸くて真ん中に小さい穴が空いている
まるで浮き輪みたいな
そして、それを必要とするおしりな病気もあった気が
そうか、あの人…
「悩んでるならいえばよかったのに」
「正臣くん?」
ひょこ、と視界にはいってきたいざやさんは不思議そうな顔をしていた。
「いや、昨日床に座ればなんて言ってすみません」
「?」
「病院にいくのも1つの手だと思いますよ」
言いながらクッションの袋をあけ、いざやさんの愛用の椅子に置いてやる
机の下か這い出て、上に目線をやるといざやさんはものすごく変な顔をしていた。
「君、すっごい勘違いしてるよね」
「そんな恥ずかしがらなくて良いんですよ。別に恥ずかしくなんて無いじゃないですか!」
にこりといつになく優しく笑ってやったのに相手は目を細めるばかり。ちょっと怖い。
「突っ込まれる方は君なのにどうして俺がなるのさ。これは君用」
「必要ないので受け取りません」
「だから」
どさ、と気づいたら整った男の顔が俺を見下ろしていた
うちつけられた背中と体重を乗っかられている腕が痛い。
「必要になるくらい今からヤり倒してあげよう、っていうお誘いだよ」
まんまと言いくるめられた!
どうしてこうなった!
目の前の男はどこまでも不適な笑みをうかべ服に手をかけた
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寸止めシリーズ(え 裏を書こうとは思うんですが、なんだかこっぱずかしくてですねえ←