入塾してからは娘の、家族全員の生活が一変した。

 

塾の初日、私が仕事を終えて帰宅してから娘を車で塾まで送る。仕事からの帰りの車でミスチルの終わりなき旅が流れていた。高ければ高い壁ほど登った時きもちいもんな~♪まだ限界なんて認めちゃないさ~♪初日にピッタリな曲玄関で迎えた娘は私の作ったボロイモロイリュックに筆記用具とノートと塾弁を持って恥ずかしそうな、嬉しそうな、にやにやして出発した。

 

塾が終わって迎えに行きとはうって変わって疲れ切った表情で山のような教科書を両手に持っていた。「かばんに入らへん」と。そりゃそうだ、、、。

 

車内ではぐったりとして口数少なく帰宅して入浴後算数の計算の宿題をしてぐったり。

 

その日から宿題に追われ、追われ、追われ、宿題に1日4~5時間、23時から0時就寝し睡眠時間8~7時間、ひどいときは6時間て時もあり、毎日、いや1日に何回もこれで良かったのか、娘の大切な10歳をとんでもないことで奪ったのではないか、大切なものを失ったのではないか、もうやめよう、と考えるようになった。