３秒差

先日つくばで全日本大学女子選抜駅伝という大会が開催されました。
全日本大学女子駅伝対校選手権と並ぶ大学女子駅伝のトップを決める
大会です。

縁あってこの２大大会には毎年仕事で行くことになっています。
今年も１０月の仙台につづき、つくばでの駅伝を仕事ですが観ること
になりました。といってもテレビ中継で観るようにレース全体を観る
ことはできません。
駅伝にでる選手と会話をかわすこともあるのですが、選手によって
試合前の態度や雰囲気は千差万別です。リラックスして望む選手も
いれば緊張した雰囲気がこちらにまで届く選手もいます。

今大会は連覇中の立命館大に佛教大と名城大がどこまで食らいつくか
が見所でした。
結果は立命館の６連覇が見事成し遂げられたのですが、２位の佛教大
が３秒差で惜しくも準優勝という接戦でした。

ゴールで待つ僕らにはアナウンスで「トップとの差はただいま・・・
秒です」という情報が入ってくるのですが、映像がないのでどれくら
いの差なのかはいまいちわかりません。ただ２０秒差がある状態の時
は、このまま立命館が優勝かと思って「今年もやはり立命は強い！」。
いったいどれ位の距離差でトラックに入ってくるのだろうと待ってい
ると、周りから歓声がしてトップで立命のランナーが入ってきました。
しかし今年は立て続けに２位である佛教が後ろを迫っていたのです。

３秒差のゴール！

たった３秒ですが、距離でいうと何十メートルか離されています。
あと数百メートルあれば逆転できたかも！という思いとそれでも逆転
はできなかったのかもしれないという強さが立命にはありました。

結局エース区間の３区で稼いだ貯金を使って勝利をものにしたのが立命
だったのでしょう。区間賞では立命より多い３人が取ったものの敗れた
佛教はよく頑張りました。アンカーの選手がフィニッシュ後に精根尽き
て倒れこみましたが、横で立命のアンカーと待っていた選手達の歓喜の
輪が対象的でした。まさに明と暗、たとえ３秒差の２位でも優勝という
日本一の称号は得ることが叶わなかったのです。
すぐそこの栄冠が手に入りかけたものの、つかめなかった事実は悔しく
てたまらないでしょう。

これで来年の２大大会はまた面白くなりました。

王者立命館を佛教は打ち倒すことができるのか！
それとも名城が復活するのか！
この３チームに他の大学も食い込んでくるのだろうか！

スポーツはやはり面白いです。
感動やドラマがつまっています。
勝者にも敗者にもいろんなドラマがあるんです。
だから観るものの胸を打つのでしょう。

来年はいろんなスポーツを観戦したいものです。