おはようございます。



連休明けの火曜日、世の中は当然の事ながら粛々としていますが、元気の出せる人は出して少しでも経済が沈滞しないようにやっていきましょう。



では今日もスタートです。



先般、透明な募金箱に千円札を見せるようにして募金の集まる額をアップさせましょう、というお話をさせてもらいましたが、今回もマーケティング手法的側面から、お金をかけない一ひねりで募金の集まる額をアップさせるご提案です。



わたしがこのブログで常々書いている中に 「ターゲットの絞り込み」 という要素があります。



この 「ターゲットの絞り込み=“ターゲティング”」 を寄付の募集に採り入れようというのが本日のご提案です。



ただ単に


「東日本大震災の被災者にご支援を」


よりも、寄付を送る対象を絞り込んで訴える。



例えば、「被災者全般」 から 「被災した子供たち」 にターゲットを絞っていくと、


「あなたの10円が寒さに震える

 子供たちを救います。」


とかのキャッチが考えられるようになります。



これを、子供を抱えるお母さんたちが集まる場所、例えば美容院などのレジ横の募金箱にキャッチ的に書いたりすると募金の入り方にもちょっとした変化が出てくるものと期待できます。



「あ、わたしに関係があるっ・・・」

「人ごとじゃない!」


と、心に引っ掛かりを感じてもらえれば効果アリだと思います。



もっとリアルに、


「あなたのお子様と同じぐらいの

 子供たちがわたしたちに

 SOSを発信しています。」


とすると、もっと逼迫感が出てきます。


「SOS」など、ふだん使わない言葉を使うことも緊急性を高めます。



これは、当然 「子供」 だけじゃなく、ターゲットはいろいろスライドできますよね。


対象を 「お年寄り」 にスライドさせ、それに見合う場で募金を行うと、さっきの形から少し変わってきますね。


例えば、「場」 はシニア福祉系学部のあるの大学の学食やカフェにスライドされます。


キャッチは、


「寒さに震えるおじいちゃん、

 おばあちゃんに、

 暖を取らせてあげませんか」


とかになるでしょうか。

 



と、ここまでご紹介してきましたが、これらの内容について、言葉で人を操ることに少なからず抵抗感もある方も多いかもしれません。


ましてや、「被災」 という人の不幸を出汁にしたようなやり方に感じられてさらに嫌悪感を感じられる方もあるかもしれません。



でも、わたしは思います。



今は、少しでも多くのお金を集めることが肝要、実質それが求められている、と。


それは紛れもなく被災者支援に使われる訳だし、そのためにわざわざ募金活動をする、そして何よりそのベースになるマインドは 「助けたい」 という純粋な心なのですから、これを 「不幸を出汁にして」 と斬ることができますか? と。



ですから、少しでも多くの金額を被災者支援に送りたいという 「確固たる目的」 があれば、こういう 「気持ちに訴える」 方法はアリだと思います。


そこで、このキャッチによって少しでも効果があれば、それは 「共感」 を得た事になる訳ですから。



今、お店などで募金を集められている方は、一度ご検討されてはいかがでしょうか。