成功なんて、人間としての務めをやり終えた後の「残りカス」みたいなもの。どうでもいいじゃないですか。
令和4年1月27日講義分
①忘れてはいけない「忠恕」(ちゅうじょ)の道。
⚫︎ものごとは懸命にやれば精通するが、楽しんでいるだけでは飽きてくる。
面白くないのは、まだ努力が足りない!
一生懸命やっていたら面白くなってくる!
⚫︎ある程度人生は決まっていても、自ら努力して開拓しなければならない。
運命以外の所、自分でどうにか出来ることを一生懸命やっていたら、運を切り開き幸せをつかみ取れる!
⚫︎自業自得の人に対しても「忠恕」を忘れてはいけない。
忠恕(ちゅうじょ)とは→真心と思いやり
②失敗らしき成功
⚫︎当時の孔子は、成功者とは言えないが、長い年月が経った今日、聖賢の中で最も崇拝されている。
⚫︎失敗者と見えた人が、死後に長く名声をとどめているケースはよくある。
⚫︎誠心誠意、努力を尽くせば、失敗に見えても失敗とはならない。
③人事を尽くして天命を待て
⚫︎あらゆるものごとを「天命」とし、
恭・敬・信の心で向き合うことが、
最も道理にかなう考え方である。
恭→礼儀正しくすること
敬→相手を敬うこと
信→信頼すること
人事を尽くす、前提に…
正しく恐れる心を持って、人間としての道を歩む。そして徳を発揮していこう!
④逆境と順境の仕組み
⚫︎逆境も順境も、自らつくり出している。
⚫︎自分で作った「逆境」を天のせいにするな
⑤細心にして大胆なれ
⚫︎「細心さと大胆さ」があいまって、ハツラツとした活動の原動力となる。
大胆さと繊細さのバランスが必要。
⚫︎保守的で、他人を頼り過ぎていては、発展は望めない。
真の意味で独立した人間にならなくてはいけない。
⑥成敗は努力したあとに残る糟粕(そうはく)(残りカス)
⚫︎「人間としての務め」を基準にすべきで、「成功や失敗」は問題外である。
⚫︎「成功や失敗」は本気で生き抜いた人生の「残りカス」のようなもの。
⚫︎「道理」は決して曇らない。
道理に従って自分の生き方を選んでいけば、成功や失敗というレベルを超えた「価値ある生涯」を送ることが出来る。
良い結果を出そうとして…
認められようとして…
自分を曲げたりゴール基準を先に決めてしまうと、基準より上のレベルに行けない。
渋沢さんは、運命は10〜20%
「それ以外は自由だ!」
松下幸之助さんは、運命は80〜90%
「10〜20%の努力が90%の運命を変える」
と、一見違うようで
実は二人とも同じ事を言っておられます。
運命以外の、自分の出来ることを一生懸命やっていたら、運命は変わりますよ!と。
「人生は経験である」
成功でも失敗でもいい!!
渋沢さんは、順境も逆境もない!
自分でつくり出したものだ!
と、言われています。
が…生きていたら

逆境と感じる時もありますよね〜

これまでの人生を振り返ってみて
あれ?意外や意外(笑)
順境の時の自分より…
逆境の時の自分の方が好きだったりします。
腹が座るのか?笑
地に足がつき思考もフル回転しているので
体力気力共に元気だったりします!!
藤堂先生も仰られていましたが
「災い転じて福となす」
逆境を苦しまなくなったらそれで良し。
渋沢さんの「順境も逆境もない」は、
こういうことなのかな?と、思いました。


