今回は脊椎(背骨)についてお話です。
歩行などで体を前方へ進ませようとした場合、下図の1)のように胸椎が腰椎よりも後ろにあると、腰椎を前弯させて下図2)重心を前に移動させようとします。
反り腰の人でも猫背の人でも結構このパターンの人が多くいます。
そして、下図の3)がバランスが良いと仮定した場合でも、胸椎が硬いと結局は下図4)のように腰椎を前弯させてしまいます。
ですが、胸椎の柔軟性があれば、下図5)のように胸椎を前弯させられるので、きちんと脊柱を伸展させ重心を前方にすることが出来まるようになります
ただし、胸椎が柔らかくなっても動きをコントロールするのは胸郭(肋骨)前方にある胸骨で行う方が胸椎はきちんと動くようになると思います。
胸椎や肋骨は動かそうとするのではなく、必要に応じて動くようにしておくことが大切です
胸郭(肋骨)を意識的に動かそうとすると全体の動きのバランスが崩れ、むしろいい動きが出来なくなります
胸椎の柔軟性を獲得するためには、ただ胸椎を伸展または前弯させるストレッチをするのではなく、自分の胸椎やその周りの状況を把握してどんな方法を取り入れるべきかをきちんと見極めることが重要です
胸椎の柔軟性をつけようとがむしゃらにストレッチなどを行うと、代償動作による新たな歪みが出たり防御反応でむしろ硬くなってしまう可能性があるので注意が必要です
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