こんにちは。謙信です。
前回は、100記事目を迎えてということで、今までを振り返って、これからどのような情報発信をしていこうと考えているかを記事にしてみました。前回の記事に書きましたが、これからは会計の情報を中心に発信していくという点は変えず、英語・タイ語情報や成功法則、投資などについても発信していき、より多くのみなさんに価値を提供できるようになればと考えています。また、ぼく個人の想いや考え方ももっと発信していこうと思っています。
さて、会計以外の情報は、近々発信させて頂きますが、それまでは今まで通り、会計の情報をバシバシ発信していきます!
今回は、今まで見てきた貸借対照表(balance sheet)と損益計算書(income statement)に登場してきた用語についてまとめてみたいと思います。
まず、貸借対照表(balance sheet)には、
・資産(assets)
・負債(liabilities)
・株主資本(shareholders' equity)
が出てきました。
そして、損益計算書(income statement)には、
・収益(revenues)
・費用(expenses)
・利益(income)
が出てきました。
ここで大事な点は、資産、収益、利益など、一般的には定義があいまいで、いろいろな意味で使われている言葉も、会計の世界では定義がしっかり決まっているということです。特に、収益と利益などは混同してしまいがちかと思いますので、しっかり区別しましょう。
さて、復習を兼ねて、棚卸資産を仕入れて販売したときの、上記財務諸表の変化を追ってみましょう。以下では、仕訳を記入していますが、仕訳については、今後しっかりと説明していきますので、今は飛ばしてもらって構いません。
1.
棚卸資産(inventory)を$700で現金仕入した場合。棚卸資産(inventory)が$700増えて、現金(cash)が$700減りますね。この取引は、貸借対照表(balance sheet)の資産(assets)項目だけに影響を与えていますね。
(Dr.)Inventory 700 / (Cr.)Cash 700
2.
$700で仕入れた棚卸資産を、$1,000で掛売りした場合。売掛金(accounts receivable:A/R)が$1,000増えて、収益(revenues)が$1,000増えます。この取引は、貸借対照表の、売掛金という資産と、損益計算書の収益に影響を与えています。厳密には、貸借対照表の左側の資産が増えているので、右側の留保利益(retained earnings)も$1,000増えています。
(Dr.)Accounts receivable 1,000 / (Cr.)Sales revenue 1,000
3.
上記の取引で、棚卸資産を資産から減らさなければいけないので、以下の処理をします。まず、棚卸資産(inventory)を資産(assets)から$700減らします。その際に、貸借対照表の右側の留保利益(retained earnings)を減らしますが、これを費用(expense)と呼ぶのでしたね。棚卸資産(inventory)を販売した際に発生する費用のことを、売上原価(cost of sales / cost of goods sold)と呼びます。仕訳は以下の通りです。つまり、この取引では、貸借対照表の資産と、損益計算書の費用に影響を与えていますね。
(Dr.)Cost of sales 700 / (Cr.)Inventory 700
4.
上記の一連の取引で、利益(income)は、
収益(revenues):1,000
費用(expenses):700
より$300ということが分かりますね。
今回紹介した、上記の流れは非常に重要で、会計の一般的な流れを示しています。仕訳については、今後しっかりと説明していきますので、心配しないでくださいね。