ロックで独立する方法/忌野清志郎
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実家から送ってもらった。
清志郎のバンド観、人生観、ロック観といったものが本人の口で語られていることが特徴。
編集者は生前清志郎と出版について話し合っていたようだが、いろいろと大人の事情で
実現できていなかった。清志郎の死によって実現したのは編集者にとっても
やるせない思いがあったことだろう。

清志郎が高校生の時に結成したRCサクセション。
それは彼の一部であり、彼がその一部であった。
そのバンドの結成から解散までのいろいろな裏話も話されている。
そこで感じるのはやはりバンドマンとして生涯いつづけたかった彼の思い。
売れない時代から急にブレイクして曲を書く暇もなかった最盛期、
タイマーズとして活動した本当の理由。
解散の真相。
ソロ活動における彼のスタンス。
「君が代」問題とインディーズでの活動について。

どれも興味深くて一気に読ませてもらった。
清志郎はロックをやりながら老衰でこの世を去りたかったと書いている。
病魔というブルースがそれをさせなかったが、ロックに身を捧げた彼の姿は
今でも十分にまぶしい。

お勧めの本です。