素晴らしいアルバムに出会った。
たまたまMTVか何かで目にしたプロモビデオで、そのメロディとサウンドにおやっ?と思わされ、今日たまたま寄ったTower Recordで衝動買いしてしまったアルバム。
このバンド、名前はちょっと聞いたことがあったが、全く予備知識がなかった。
しかしこのThe Darkness、2003年のデビュー以来本国イギリスではブレア首相もファンであることを公言するほどの国民的人気を獲得したロック・バンドであったのだ。
詳しくは、彼らの公式HPのBIOGRAPHY を読んでほしい。
のっけから「クイーンのボヘミアン・ラプソディーを完コピしたカラオケ・コンテストがバンド結成のきっかけ」と書いてある。
まるでオレじゃんか!!この時点で彼らの大物ぶりがわかる(いやわからん)。
さて、このアルバムは彼らのセカンドアルバム。
プロデューサーにはQueenのデビュー作からA Night at the Operaまでを手がけ、またJourneyの『Infinity』や『Evolution』を手がけた巨匠(師匠ではない)ロイ・トーマス・ベイカーを迎えている。
そのサウンドはかなりQueenを髣髴とさせるもので、ブライアン・メイのギター多重録音やフレディ・マーキュリーのファルセット・ボーカルを焼き直したとさえ言える部分もある。
しかし、曲の出来が素晴らしい!
特にアルバム6曲目の「Hazel Eyes」はずば抜けて良い。
イントロにブライアン・メイばりのギターオーケストラが入り、おっクイーンと思わせておいて、アコギのカッティングに乗せて歌が始まる。
バラードなのかと思いきや突如スコットランドのバグパイプが鳴り響き、東洋風のサビのリフレインが重なる。
なんじゃこりゃああ!!???
すごい・・・聴けば聴くほど面白い!!
捨て曲が1曲もなく、アルバムのトータル時間も40分足らず。
何度でもリピートしたくなるコンパクト&高品質なロック。
名作はだらだらと長くないのだ。
ところどころ、Meat Loafのスタイルにも似ていると思わせる。
- Meat Loaf
- Bat Out of Hell
アルバムタイトルも、ジャケットも似てる!
しかし、両者の名誉のために書けば、確かにThe Darknessは過去の大物バンドのエッセンスを多く取り入れているし、それは彼らのルーツである70年代ロックが元ネタである。
いくら素材が優れていても、センスがなければ良い料理は出来上がらない。
Meat Loafはロック・オペラの元祖と言われるように、そのドラマチックな音楽性は欧米に絶大な人気を誇る(なぜか日本ではあまり人気は無いが)。
Queenの変幻自在のスタイルも、基本はMeat Loafと同様にオペラ的なドラマ性をたっぷり含んだ一転豪華主義的なサウンドにある。
The Darkness
彼らの優れた点は、それをただ焼きなおすだけでなく、美味しく料理しているところにある。
彼らは久々に登場したロックの美味しい料理人である。
メタルチックなバンド名に騙されてはいけない。
もちろん、HR/HMファンにもお勧めだが、それに留まらず全てのロックファンにお勧めの一枚である。
日本初回盤はなんと1,980円!!
ぜっっっったいお買い得!!!!
久々に新しいバンドのCDを買ったが、こいつらのアルバムは最低5年間聴き続けられるクオリティを持っている。
私が保証する!
さあ、あなたもThe Darknessを手に入れよう!!
ザ・ダークネス
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買ってから「騙された!」と言う人、いたら走って逃げる。
師走だけに・・・(冬将軍だぜ)