Jatropha/ジャトロファ/ジャトロファ/ヤトロファ/ナンヨウアブラギリ


最近研究していることが解重合技術であることはこれまで掲載してきましたが、軽油同等品として認証されることは様々なメリットが考えられます。

まず、原動機に入れて使用したとき、100%のバイオマス燃料の使用が可能です。


このことは

1.CDM理事会の評価するCO2削減に有効な燃料であり、削減方法であること。

2.原動機メーカー(自動車メーカー)の使用燃料指定の(まだ未確認)軽油の項のEU基準を達成していることなどから、原動機のメーカー保証が受けられる可能性が高いこと。

3.CDMクレジットとして認めてもらう場合、(CDM理事会の承認を得られた場合)生産した時点でCDMクレジットとして、カーボンファンドに売却可能で、燃料の供給コストが大幅に削減される可能性がある。

などが、考えられます。


また、技術的には有機物のほとんどから軽油同等品の生産が可能ですから、原料となる油糧作物の品薄の時でも、雑草や動物のし尿など、農業廃棄物からも大量に精製が可能です。


昨今、動物のし尿(家畜として育成されているもの)には、大量の抗生物質や混合するケースや、藁や籾殻に農薬の付着があることなど、有機栽培には不適との意見も多くあります。


今更、これらの薬品を取り除くことは不可能ですが、分子単位で組み替える解重合技術なら分別が可能です。


動物のし尿から乾燥重量の50%が軽油同等品として生産されますが、牛糞などを燃料として古くから利用しているアフリカ諸国には、そのエネルギー量が経験で解っていたのではないでしょうか?


現在、気になることはジェトロファで抽出するオイル量よりも、ススキや他の雑草から抽出したオイル量が、同等か多いことです。

技術の違いはわかるのですが、ジェトロファを油糧作物として栽培を促進している者にとっては複雑な心境です。


次回は解重合で軽油同等品化が可能なマテリアルについて少しずつ、可能性などを述べて行きたいと思います。