タイのバイオエタノールは2006年から展開が始まり、
全国の半分のガソリンスタンドで販売されている。

ガソリンに較べて1.5BT安く普及は確実に伸びている。


ALIC-農畜産業振興機構 の調査結果がある。

1.バイオエタノールの発展の経緯と政策

 タイの輸送用燃料需要は、先進国や主なバイオエタノール生産国と比べて非常に少さく、2005年のガソリン需要は1日当たり1,986万リットル(年間で72億5千万リットル)と日本の約12%に留まる(ディーゼル需要は5,385万リットルで、ガソリンの約2.7倍も需要がある※1)。

このことは、ブラジルや米国のような巨大な内需を抱える主要国と異なり、ガソホール(ガソリンとエタノールの混合燃料)の普及のためのインフラ投資が比較的少額で済み、かつ原料確保等の問題が解決され生産が本格化すれば、バイオエタノールの輸出の可能性もある数少ない国の一つとなると考える。

  ※1タイではディーゼルの需要がガソリン需要を大きく上回っており、バイオディーゼルの生産・利用はここ1年で急速に拡大。したがって、バイオディーゼルの生産量は近々にはバイオエタノール生産量を上回る見込み。2011年にはB5を7,000万リットル/日の需要を見込んでおり、そのためにはB100を350万リットル/日が必要。現在、オイルパームを原料とした5つのバイオディーゼル生産工場が稼働しており、320カ所のガソリンスタンドで販売中である。