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発展途上国において、室内空気汚染や女性の過重労働が問題であることを述べたが、それでは焚き木に変わる新燃料を導入したらどうであろうか?

そこで登場したのが、ジェトロファだ。
ジェトロファはナンヨウアブラギリ、ヤトロファ、ジャトロファ、Jatrophaなど呼び名が多いがトウダイグサ科の植物である。

生育が早くその実に毒性があるため、草食動物が食べないことからアフリカにおいても生垣や、畑の周りの動物よけの柵などに使用されてきた。

しかし、燃料としては重要視されていない。いや、利用する知識がないのである。

ジェトロファの特性は
1.寿命は約40年間
2.熱帯の乾燥したやせた土地でも栽培可能(年間降雨量600mm程度)
3.砂礫、塩分を含む土地でも栽培可能
4.長期間の日照りにも耐性がある
5.有毒植物のために家畜が食べず垣根として利用されている
6.1 haで約1600本の栽培が可能、これから約1,700kgの搾油可能。

上記条件は、対照地域の半乾燥地帯でやせた土地であっても、生育が可能な植物であることを示す。

利用方法は簡単だ。種を潰して焚き木に混ぜてもよいし、油を絞って長期保存も可能だ。