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カンボジア証券取引委員会(SECC)
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カンボジア証券取引委員会のフオット・プム氏
・証券市場の開設時期について
(フオット・プム氏)第2四半期か第3四半期になる。9月を一応の目処にしている。証券市場のほかにも将来の先物取引所や先物・オプションの清算会社の設立についても勉強している。まずは、証券取引所を設立したい。
・会員証券会社について
(フオット・プム氏)今のところ、3月末までに証券会社に申請してもらって、6月位に会員証券を6-10社位を決定したいと思っている。会員証券会社の数は最初は限定的になる。
・外国証券会社の会員券取得について
(フオット・プム氏)大歓迎する。まずは申請してもらいたい。それから、我々のクエスチョネアに回答してもらうことになる。但し、預かり金が100万ドル必要になる。
・証券取引所設立時の上場会社について
(フオット・プム氏)政府系企業が3社位、民間企業についてはまだわからない。カンボジアには証券取引所に上場したいという民間企業は多い。しかし、多くの企業は「家族経営形式」だ。したがって、株式会社へ会社形態を変える必要がでてくる。これは会社形態だけではなく、経営者の意識も変革する必要があるので大変なことだ。また、監査の問題、ディスクロージャー、資本金の額など課題が山積みだ。
・ベトナムでは個人は1証券口座しか保有できないが、カンボジアはどうなるのか。
(フオット・プム氏)ベトナムでは個人は1証券口座しかもてないが、国際標準はいくらでも口座を持てるシステムだ。我々は国際標準を目指している。したがって、複数の証券会社に口座を持つことも可能にする計画だ。
・証券市場の通貨は
(フオット・プム氏)カンボジアではドルが90%で、(カンボジア通貨の)リアルは10%しか流通していない。外国人投資家もドル建ての方が投資しやすいんじゃないだろうか。この辺は色々とヒアリングをしながら決定したい。外国人投資家の方の意見をぜひお聞かせねがいたい。
・銀行も証券ビジネスに参入できるのか
(フオット・プム氏)銀行も証券市場にブローカーとして参入できるようにしたい。
・日本居住者が口座開設して、利益確定したときのキャピタルゲイン課税については
(フオット・プム氏)法制が整備されていない。したがって、当面はキャピタルゲイン課税はしないことになる。
カンボジア証券取引委員会(SECC)
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昨年の訪問時と違って、設立が具体化してきたためか、室内には緊張感が溢れていた。
カンボジアは、安価な労働力、農業、資源などに比較優位のある国です。しかし、コンピュータとインターネットがあれば場所を問わず、(あとは金融・市場規制が撤廃されていれば)知識・経験さえあればできるのが証券取引です。「金融立国」になるための問題は人材です。カンボジアの人口は1300万人と少なく教育水準もまだまだ低いのです。
証券取引所を設立後は、いかに外国人投資家や証券専門家(外国証券会社)をカンボジアに呼び込めるかが証券取引所発展のカギになると思います。