今日(土曜日)はベトナムでバイクを購入した話を書きます。
昨年末にホーチミン市でバイクを購入しました。購入したのはスズキのGN125で1997年(製造番号の見方がよくわからないが多分)に生産されたもので中古価格は515ドルでした。1997年ですから13年物ということになります。もちろん、エンジンはリストア、キャブレターは交換しました(結局リストアや部品メッキ、タンク塗り替えなどの修理で合計400ドル近くかかりました)。ヘタッてはいますが平地ならまったく問題ありません。少々の坂道でも大丈夫だと思います。
購入したGN125(スズキ)の写真。ベトナムではホンダ製のバイクが大人気で高価だ。同じ125CCのホンダのCB125はベトナムでは1500ドル位はするのではないだろうか(完全なホンダプレミアムだ)。いや、それよりもCB125の「現物」をサイゴンで手に入れるのは非常に困難だ。ベトナムは(FTAで次第に変化はするだろうがまだ一部のスクーターを除いて)「バイク鎖国」の国なのである。バイク店によると、ホンダのエンジンはシンプルで扱いが簡単だという。確かにそうだろう。
前後ランプ(ホンダ製)リアランプ(LED)はバンコクで購入した。ベトナムにはそもそも商品自体がないし、仮にあったとしてもバンコクよりもかなり高い値段が付くからだ。その代わり、メッキなどの人件費絡みの修理は非常に安くなる。中古バイクを購入したバイク店ではスプロケットを5ドルで自作していた。これなら中古バイクに永久に乗れるだろう。但し、そのバイク店はエンジンオイル交換をしてもいないのにしているとか、簡単に嘘をつく。誤魔化しがきく修理をするときはちゃんとしたバイク店にベトナム人と一緒に行くのが望ましい。
領収書。リストアをしてもらったバイク店は良心的で領収書を項目別に手書きで書き出してくれた。しかし、交換してもらったキャブレターは中古の粗悪品で、その後、別の英語の通じるバイク店で再度、新品(50ドル)に交換してもらった。
ホーチミン市での交通手段としてはバイクタクシー、タクシー、徒歩、バイクの4手段しか選択はありません(人力車は観光用)。正直、バイクタクシーとの交渉は非常に疲れます、タクシーは万年渋滞でなかなか動きませんし、毎日乗るのは・・どうも、となると「徒歩」か「バイク」ということになります。
ホーチミン市ではバイク(特にホンダ製)は一種の「財産」として扱われます。これは、「もし、北ベトナムが攻めてきてもバイクにゴールド製品などの財産を積んで逃げれば良い」という歴史的な経験から来たものだと思います。一種のリスク管理ですね。バイク、特にホンダ製のバイクは中古になっても値段がなかなか下がりません。したがって、バイクを購入するのは「インフレヘッジ」の意味もあります。まさに「アセットとしてのバイク」の側面があるのです。
テト(2月第三週)には(いまのところ)ムイネー、ダラット辺りにツーリングに行こうかなと計画しています。ベトナム国内に外国人の立ち入り規制はありません。したがって、バイクとロードマップ(+お金)さえ手に入れればベトナム国内ならどこにでも行けます。また、書類さえ用意すればカンボジアやラオスまで行くことも可能と聞きました。