ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物価格が急騰しています。以下は参考までに時事通信のニュースを引用。
【ニューヨーク時事】6日午前のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、石油取引の決済をドル以外の通貨や金で行うことが検討されているとの報道をきっかけに急騰、取引の中心となる12月物は一時1オンス=1043.20ドルを付け、昨年3月に記録した取引時間中の史上最高値(1033.90ドル)を約1年7カ月ぶりに更新した。
英紙インディペンデント(電子版)はこの日、湾岸産油国と中国、ロシア、日本、フランスが石油取引の決済を、ユーロなど複数の通貨を組み合わせた「通貨バスケット」や金で行うことを秘密裏に協議していたと報道。金の需要が高まるとの思惑が広がったほか、基軸通貨としてのドルの地位に対する懸念が高まり、金に資金を逃避させる動きが強まった。
米アナリストは「計画は現実性に乏しい」と指摘しながらも、米財政赤字の拡大やゼロ金利政策の長期化でドル離れが広がっており、金への資金流入は当面続きそうだと予想している(10月7日0時14分配信 時事通信)。
(参考)ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物価格チャート
(注)チャートはクリックで拡大します。
背景には、基軸通貨・米ドルへの「不安感・危機感」があります。それがチャート上の節値を抜けたために子鬼達(投機筋)のテクニカルな買い物によって急騰したと思われます。また、銀先物価格も同様に急騰しています。
貴金属先物市場がこうした上昇過程に入ると次に何が連想されるか?単純に連想するのならば「金価格高騰→インフレ」という図が思い浮かびます(あくまで個人的意見です)。