タイスキのMKレストランがホーチミン市に出店 | ホーチミン市(旧サイゴン)在住・証券アナリストのタイ株、ベトナム株、日本株ブログ

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ホーチミン市(旧サイゴン)在住の証券アナリスト・竹内浩一が、ベトナムを中心に世界の金融市場を見渡すブログです。

 日本でも九州を中心に16店舗出店をしているタイスキ・チェーンレストラン最大手・MKレストランは10日、今後の海外進出を加速する方針を明らかにしました。

 MKレストランのタイ国内での出店数は300店を既に達成。主に、大規模ショッピングセンター(SC)に出店していますが既にタイ国内ではSCは飽和状態で、今後はタイ国内では郊外型小規模店の増設、そして成長センターのアジア進出を進める戦略です。

 東南アジアでは「先進国」のタイから「日本以外のアジア」へ進出する第一歩が今回のベトナムでの出店となります。成長性が高く若年人口の多いアジア(EX日本)市場が外食産業にとって魅力的なのは明白。MKレストランには同じ東南アジアのタイでのノウハウの蓄積もあります。

 しかし、ベトナムでの出店はタイよりも店舗賃貸料が高額なのがハードル。一店当たりの投資額は8~10百万バーツ(日本円で2240~2800万円)に上ります。同社では今後3年間で1億バーツ(2.8億円)のベトナムでの投資を想定、3年内での黒字化を目指します。

 規制の強いベトナムでは都市開発が遅れ、結果、外資系企業にとっては高い賃料が進出を阻んでいます。しかし、昨年初からの不動産バブル崩壊で賃料が低下したのは外資系企業をベトナムに進出しやすくしました。

「東南アジアの先進国」タイの企業だけではなく、今後は中国企業、日本企業、欧米系企業などのメコン流域国での展開の活発化が予想されます。それだけ市場の成長性が魅力的で先行者利益がも大きいのです。

MKレストランのウェブサイト(日本) 
MKレストランのウェブサイト(タイ)