このアメイジング スパイダーマンシリーズ2作目
 初日鑑賞!
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2013年6月17日、ソニーはシリーズ3作目を2016年6月10日、4作目を2018年5月6日に公開予定であることを発表した
 
 
 
 
キャストとスタッフを一新した人気アメコミ超大作の第2弾。超人的能力を駆使して正義の味方スパイダーマンとして活躍する青年ピーターが、ニューヨークの平和を脅かす敵たちに立ち向かう。監督のマーク・ウェブ、主演のアンドリュー・ガーフィールド、エマ・ストーンと前作のメンバーが再結集し、『Ray/レイ』などのジェイミー・フォックス、『クロニクル』などのデイン・デハーンが新たに参加。迫力満点なアクションはもとより、ピーターに降り掛かる試練を見つめたドラマも見もの。
 
スパイダーマンとしてニューヨークの平和を守り、グウェン(エマ・ストーン)との関係も好調なピーター(アンドリュー・ガーフィールド)。だが、旧友のハリー・オズボーン(デイン・デハーン)がニューヨークに戻ってきたのを機に、充足していた生活が微妙に変化していく。そんな折、サイ型パワードスーツを装着したライノ(ポール・ジアマッティ)、人間発電機エレクトロ(ジェイミー・フォックス)という敵が出現。苦闘を強いられる中、追い打ちをかけるように怪人グリーン・ゴブリンとなったハリーが襲い掛かってくる。
何かが大きく変わった。気合いがまるで違う。前作の地道な助走が、いまここで大跳躍に達したと言うべきか。それを象徴するように真昼のニューヨークを駆け抜けるそのスピード感は倍増。そしてスパイダーマンが天に向かって身を投げ出したかと思うと、今度は急転直下のダイブ! このビリビリくる空気圧を受けながら、誰もが本作を、頭ではなく感覚的に肯定せずにいられなくなるだろう。  そこに新キャラによる鮮烈な色彩が加わった。ジェイミー・フォックス演じる怪人エレクトロが夜のNYを大混乱に陥れると、一方、デイン・デハーンも鋭い目線で不穏な空気を醸し出す。そんな彼がやがてグリーン・ゴブリンへと変貌する時、そのあまりの怪演ぶりに、身の毛のよだつのを通り越し、うれしさが込み上げてきた。そう、やっぱりデハーンはこうでなきゃ!  そんな敵との戦闘シーンはカオスに陥らない緻密さが光る。小刻みにスイングを重ねるスパイディに対し、相手も持ち味を活かしたテンポとリズムで応酬。そうやって時にタイム・スライス映像さえ用いながら時間と空間が構築され、まさに観る者が恍惚の表情を浮かべるほどタイトなアクションが、画面一杯に広がっていくのだ。  そして忘れてはいけない。ドラマ性にも味わいが増した。アンドリュー・ガーフィールドとエマ・ストーンはドキドキするほど魅力的だし、大人への階段を昇るふたりの関係性がビビッドに紡がれる様は「(500)日のサマー」のマーク・ウェブ監督による面目躍如といったところ。さらにシリーズを貫く「自分はいったい何者か?」という問いかけも胸を打つ。どれだけ本作が多くの伏線を飲み込もうとも、この裏テーマだけはあらゆる要素をしっかりとつなぎ止めて離さない。  映画は今後の展開を示唆しながら幕を閉じる。しかし不思議と次回作が待ち遠しいとは思わなかった。それはこのズッシリとした充足感、いや達成感の成せる技か。その意味でも本作は、シリーズの結節点ながら、ひとつの完成形とさえ言える、渾身の一作なのである。