「9割の病気は自分で治せる」岡本裕著、を読んだ。
著者の言いたいことを要約すると、
慢性疾患で薬を飲み続けると自己治癒力が低下して害のほうが大きいので
生活習慣を是正して自己治癒力を高めることが大事
ということである。
この論の証明として以下の記述がある。
※高血圧、高脂血症、高コレステロール、高血糖などを無理に薬で正常値(この正常値も国が決めている根拠のないものだが)に抑えるのはリンパ球の機能低下が起こり免疫力が低下する。
※血圧は上が180㎜Hgくらいまでなら脳出血との相関関係はない。低くても出血する人はいるし、高くてもしない人もいる。むしろ血圧は高いほど総死亡率が低いという調査結果も多くある。
※コレステロールも様々な調査で220〜260mgの人が最も長生きするという結果がある。不足すると細胞が弱体化して自己治癒力が低下する。
※こういったことで薬を飲むということは効果よりも副作用の弊害の方が大きい
※自分の臨床経験でも長年飲んでいる血圧やコレステロールの薬をやめた途端に元気になる人が多い。
最後に自己治癒力を高めるための方法が列記される→これに関しては姿勢を正す、深呼吸する、温水浴、睡眠、食事など特に目新しいことはなかったが、生活習慣がいかに大事かということだろう。
ただ40歳を超えたら、①やりたいことをやる、②嫌なことは出来るだけやらない、③あまり我慢をしない、④いい加減さを覚える、ことが自己治癒力を高めるという点は大賛成で是非そうしたいと思った。つまりイタリア人やギリシャ人のようなノー天気で快楽主義的なラテン系の性格になればいいのか?それはそれで難しそうだ・・・
いろんな人がいろんなことを言うので何が正しいのか分からないが、「医者にとって一番おいしい患者は、文句を言わずに定期的に通院して、黙ってまじめに薬を飲み続けて、命の危険がなく、完治しない人である」という論は自分も医療業界に長年いるのでよく理解できる。
医療も商売なので病院が赤字で潰れるのは困るのだ。
しかも今の日本の医療制度が薬を出せば出すほど儲かり、自分で治せる病気の患者で病院が溢れており、本来医者が積極的関わらなければならない患者への取り組みが不十分であるというのもよく分かる。
痛みが酷くて日常生活に支障をきたすような場合は仕方がないが、なるべく薬は飲まずに自己治癒力を高めるに越したことはない。
生活習慣の是正というのが何よりも難しいのだが・・・
