　おはようございます。ここ、吉野梅郷は、今日も、梅雨の、季節、特有の、霖雨（りんう）　と、なっています。この、ところの、天気予報では、この、霖雨も、明日までとか。梅雨の、季節は、今週中に、明けそうです。梅雨明け前の、五月雨は、大雨に、なることが、多く、各地から、土砂災害や、水害などの、情報が、入って、きます。その、災害で、尊い、生命が、失われたとの、ニュースも、流れて、きます。願わくは、大過なく、梅雨の、季節の、大雨が、過ぎ去って、いくことを。　そんな、思いが、募ってくる、梅雨の、季節の、この、頃です。　

　昨日、今年、６月２４日に、双葉社から、第一刷が、発行された、浅田次郎さんの、「完本　神坐（かみいま）す山の物語」を、読み終えました。この、一冊の、題名と、なっている、「神坐す山」とは、青梅市の、「御岳山」の、ことです。浅田さんは、「御岳山」の、宿坊の、一軒に、幼少期、しばしば、出かけ、過ごして、いた、と言うことを、何かで、聞いた、覚えが、あり、私めの、住居から、そう、遠くは、なく、また、あの、浅田次郎さんが、書いた、「御岳山」に、関んする、作品なのだろうと、云う、思いも、あり、「完本　神坐す山の物語」が、出版されるや、いなや、手に、取って、みたと、いう、訳です。

　小説を、読む、時、その、楽しみ方には、様々な、楽しみ方が、あると、云われますが、現在では、場合によっては、トラブルの、原因に、なって、しまうことも、考えられるのですが、その、小説の，中に、出て、来る、地名や、人物、場所などを、現実の、それらと、推測、比較していく、読み方など、私めに、とっては、大変、興味、ある、読み方の、一つと、なっています。現在、｢鷗外全集（岩波書店刊）」の、第３６巻、「書簡集」を、読み、進めて、いるのですが、それらの、中に、自分めが、名前を、知っている、作家、詩人、評論家などの、名前が、見られると、俄然、興味は、増し、面白さは、一層、募って、きます。最初は、候文を、読むのに。苦労して、いたのですが、鷗外と、書簡に、記される、作家とは、どんな，関係が、あるのだろうと、興味は、増し、以後は、候文も、ほとんど、苦なくして、先へ、先へと、読み進める、ことが、できるのです。それが、自分が、居住する、地域や、その、近く、あるいは、それほど、身近では、なくても、青梅市内の、ことで、あれば、興味は、さらに、満ち溢れて、きます。既に、知る人は、知っているような、なんでも、ないような、事実でも、自分の、目で、確認し、知り得たことは、喜び、その、ものを、生じる、原動力と、なり、さらに、読書の、巾は、広がって、いきます。そんな、読み方で、我が町や、我が、地域と、なんらかの、関わりを、持つ、作家や、画家として、知ることが、出来たのが、坂口安吾、であり、太宰治、であり、壇一雄であり、大下藤次郎でした。これらの、作家や、画家が、訪れた、場所とか、食事処とか、旅館とか、住居などは、大概、推測することが、できて、います。こうなると、余計に、此等の、作家や、画家に、親近感が、生まれ、当然、その、作品にも、興味が、湧いて、来る、という、ことに、なります。この、作家たちや、画家の、中でも、大下藤次郎などは、青梅と、深い、関わりが、ある、人だと、知った時、あの、柳田国男の、「炭焼日記」や、鷗外の、「日記」や、「書簡集」にも、出て、居る、人物で、あることを、知った、時の、驚きは、大変に、大きい、ものが、ありました。後から、調べれば、大下藤次郎が、疎開先として、青梅の、宗建寺に、移って、きた、ことや、後に、青梅市街、仲町に、住居を、構えたこと、さらに、あの、明治初期の、水彩画の、代表作と、云われる、木造、萬年橋を、描いた、画家など、自分めが、それらの、事実を、知り、いたく、感動したことなどは、既に、周知の、事実で、あったことを、知るに、至っても、その、喜びには、変わらぬ、ものが、ありました。況してや、鷗外が、生前は、もちろんの、こと、没後も、その、遺作集などに、関与するなど、した、大下藤次郎と、云う、画家で、あった、ということを、知るに、至れば、その、画家が、青梅に、かって、住んで、いた、という、事実は、私めに、とっては、感動の、対象で、あり、驚きの、対象、その、ものに、なるのです。

　そんな、驚きや、感動が、今回、読んだ、浅田次郎さんの、「完本　神座す山の物語」という、一冊の、本の、中にも、あった、ということなのです。それは、浅田次郎さんだけに、関わる、ことでは、なかったのです。なんと、あの、無頼派を、代表すると、云われる、坂口安吾も、絡んで、いる、という、事実も、見えて、きた、ことなのです。　　（続く）

文学作品が繫ぐ、坂口安吾と浅田次郎の接点 １

文学作品が繫ぐ、坂口安吾と浅田次郎の接点　１