『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』
これは岩井俊二監督の作品のタイトル。
見る角度を変えてみると違う形に見えたり、違う感じ方をするものですよね。
今日はなんてことはない日記。
ゴアに着きオートリクシャーと値段交渉をすませ、海へと向かった。
オートリクシャーは快適に走る。のどかな景色もどんどん流れて行く。
その時牛が飛び出してきた。
一瞬、映画の『モーターサイクルダイアリーズ』の光景が目の前に広がった。
がオートリクシャーのおじさんはブレーキと巧みなハンドルさばきで間一髪で牛をよけた。
僕は安堵の笑み、おじさんはニヤリ。
しかしホッとしたのも束の間。
突然エンジンがおかしな音をし、静かに止まった。
おじさんのテクニックに耐えきれなかった繊細なオートリクシャーはエンジンに支障を来たしたのだ。
不満げに直す。

何とか走り出したが、エンジン音が明らかおかしいし、スピードが出ない。
下り道は快調に走るが、また止まる。
不満げに直す。

走る。
止まる。
キレ気味に直す。

走る。
止まる。
慣れた手つきで直す。

結局、計6回は修理をしていた。
1時間と聞いていた道のりは3時間にも及ぶ旅行になった。
ホテルを適当に見つけ。
早速ビーチに向かった。
綺麗な海が広がるビーチだ。と眺めていると。
ジブリ作品にドラえもんがいるようなありえない光景が目に入る。

ビーチに牛は27年間の記憶を探っても初めて見る光景だった。
須磨海岸に牛いましたっけ??
白浜に牛いましたか?
湘南とかだとキリンぐらいはいるのかもしれませんが・・・。
僕はそっと牛に近づき、牛の横に寝転がり牛と同じ目線で海を眺めてみた。
すると今までビーチを眺めていた景色とは一転して、
空と海と水平線だけの世界だった。
アラブ海の海の向こうにはアフリカ大陸が待ち構えているのだ。
まだ見えるはずもないアフリカ大陸が水平線の向こうにうっすら見えた気がした。

「ジブリ作品にドラえもん!?inインド・ゴア」より