古都の寺院の隠された真実を求めて-2013090706480000.jpg
持聖院 薬師如来坐像(三郷町周遊マップより)

三郷町で以前、販売されていたガイドブックを三郷町役場で見せていただき、売り切れとの事でしたので持聖院の部分だけコピーを取っていただきました。

その内容を紹介させてもらいますが、一針薬師が春日神社から移される前に書かれた記事のようです。

補陀洛山 持聖院
勢野東6ー7ー27

春日神社の西南ほど近くの持聖院は、真言宗御室派の寺院でしたが、昭和22年に真言律宗に改宗しました。その昔、惣持寺の塔頭の一つでしたが、惣持寺消滅後、衰微していました。その後、延宝8年(1680) 真証法師が再興しました。元惣持寺の本尊であった薬師如来坐像(鎌倉末期)が、右脇壇に祀られており、これは平成3年7月1日に町指定文化財になっています。現在は、日本一の美男子と言われているこの薬師如来が本尊です。本堂中央の須弥壇には弘法大師が祀られています。他にも江戸末期の大日如来坐像、室町期の如意輪観音坐像、江戸中期の不動明王像など多くの仏像が安置されています。
本堂は本瓦葺で方形造りの屋根をもっており、もとは裏山の山頂近くにあったもので、惣持寺が焼失した後、この地に移築されました。持聖院には「和州補陀洛山惣持寺縁起」をはじめ、両界曼荼羅、般若十六善神、十三仏などの画像や、大般若経六百巻、仏舎利塔一基、宝珠形舎利袋水晶など惣持寺の宝物が多く遺されています。
また本堂前庭には、鎌倉時代の作と伝えられる高さ48㎝、幅30㎝の長方形の花崗岩に刻まれた像高35㎝の線刻地蔵が安置されています。これは一針薬師と共通した作風で、同じ作者のものと考えられています。