帰宅ラッシュの山手線の車内で、こんな会話が聞こえてきた。「ノンアルコールビールって、私たちも飲んでいいの?アルコールが入ってないなら未成年も飲んでいいのかな?」そんな会話が高校生くらいの女の子たちの間でなされていた。しかし、ノンアルコールといえどアルコールと名がついている以上、ちょっとよろしくないのではないかと口出ししたくなるのを抑えた。 ウィキペディアによると、「ノンアルコール飲料とは、アルコール分が含まれない、もしくは1%未満のアルコール分を含むアルコールテイストの飲料。日本の法律では清涼飲料水に分類されている」とのことだ。 2003年に道路交通法改正が行われ、飲酒運転へ課される罰則がずいぶん厳しくなったことを受け、大手ビールメーカーはこぞってノンアルコールビールを発売した。そしていまやビールにとどまらず、ワイン、カクテル、梅酒、そして日本酒や焼酎までそろっている。先述した飲み物がすべてノンアルコールだというのだから、驚きだ。そればかりではなく、味もとてもよく出来ており、本当にビールを飲んでいるような喉越しや味わいがあり、「ガマン」をしている感覚など無縁なのだ。そのため、ほとんどの居酒屋のドリンクメニューには必ずと言っていいほどノンアルコールが用意されている。 リサーチ会社が行ったアンケートによると、ノンアルコールビールは男性のほうがやや飲用経験が高く、ノンアルコールカクテルはやや女性のほうが飲用経験が高いという結果が出ている。日本では、3~4月の時期は12~1月頃並みに飲み会の機会が増える。3~4月は年度末、年度初めとなっており、去り行く人を見送り、新しく来た人を歓迎する意味で、日本のあらゆるネオン街がにぎやかになり飲み会が増える。このシーズンはとくにそうだが、ノンアルコール飲料はいつだって我々の強い味方なのである。 |
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