スバルWRXSTiのECUマッピング。


ノーマルのセッティングが結構特殊。


先ず、

ゆっくり信号待ちがらスタートしようとした時、ポンってアクセルを開けたときに回転がついてこない。

クラッチ繋いで回転が1000回転以下になったくらいで、ストンって力がなくなり、下手するとエンスト。

ハーフで加速、シフトチェンジしていくと無駄にブーストが上がってアクセルを抜く、で、ギクシャクしちゃう。

通常良く使う2500回転近辺のアクセル軽くオンで、ブーストが上がってくる前のエンジン自体の力が無い感じ。
そこからのギリギリオフで、急にエンブレが掛かるギクシャク感。

ゆっくりシフトアップの時に、アクセルを抜いてクラッチを踏んだ瞬間に、微妙に回転が上がり(アクセルが抜ききれてない感じ)ギクシャク。

全開で7000回転以上回してからのシフトアップだと、回転が落ちて来ない。
それと同じ感じで、コーナーリング時の7000回転以上で、アクセルを抜いても回転が下がらない。(アクセル抜いても前に進んじゃう感覚)



オーナーさん、そんな感覚ありません?



で、解析してみるとみんなその症状に当てはまるマッピングがしてあるんですよ、ノーマルは…(^^;;


まぁ、開発者の意図と僕の感覚が合わないだけかもしれませんけど、僕にとってはとてもギクシャクして嫌‼



なんで自分の好きなフィーリングにセットアップしてます。



先ず、トラストさんのプロフェックと、最新のプロフェックマップを使って、スロットル開度と回転毎にブーストコントロールをセットアップ。



画面が全部写ってないのは液晶の表示パルスの問題だから肉眼ではちゃんと見えてますよ(^^;;


ノーマルECUの、スロットルプログラムももちろんなんだけど、


とても大事なのは、可変バルタイAVCSのマッピング。



このバランスをとても絶妙にやらないと、ギクシャクしちゃう。


それと、S . S♯. Intelligentモードの各要求トルクマップ特性…


めっちゃ大変だけど、手間掛けて良いものを作りあげれば、お客さんにフィードバックするレスポンスも向上する。


そうそう、
これは僕がお客さんとオンリーワンの車を作り上げるのにとても大切にしていることなんだけど、

とにかく街中で、渋滞で、気を抜いて走っていても乗りやすい車を作る。
そして無駄遣いさせない。

を信念としているので、
セッティングしている大半の時間は、

町乗りが楽な特性、
エンストしにくい特性、
トルクフル(排気量が上がったみたいな、車重が軽くなったよう)な特性、
シャーシダイナモでパワーを出しきるような特性ではなく、マージンを取りつつタコメーターを見なくてもシフトアップできるような感覚が一体になりやすいパワーフィール、

そんな感じを目指しているので、セッティング時間の80%以上は町乗り追及での時間を費やします。

アクセル全開のみのセッティングって、踏み返さなければ手間掛からないからね…(^^;;

最高速用の踏み切りセッティングは別だけど…


あとは、
とにかくアクセルのツキとノックのマージン取りとの狭間の良いところ探し。




何か長いね、これ…(^^;;



まぁ、そんなわけで手間を一杯掛けてマッピングしてまぁ~す(^-^)v