今日は、昨日に引き続きチームオレンジ匂坂アルテッツァのフットワークセットアップメニュー2日目です。
昨日は雨で、路面がスリッピーなので安心して踏める車にセットアップするには、ちょうど良い感じ。
先ずは車の仕様
アルテッツァに2JZを乗せ、タービンがT78-29D、カム、ピストン、コンロッド、ノーマルストローク3.1L、80用ゲトラグ6速、V-PROテックスモディファイセッティングにて、約700ps
車高調Gマスター、フロント22キロ、リア8キロ
車の動きとしては、
エンジンパワーやフィーリングは申し分無いのだが、角度をつけたドリフトや素早い振り返しの時、すぐにスピンモードになってしまい、こらえない。
角度をつけて飛距離を伸ばしたいのだが、フロントが走らず内側に巻いてしまう。(ちょっとドリフト専門用語だけど…)
最初に、フロントの内足がフルカウンター時に伸びストロークがありすぎるため接地圧が上がりすぎてアッカーマンの角度差分フロントブレーキが効いてしまっているようようになってしまい、リアがフロントを追い越して巻き込み、コーナーの内側に入ってしまい、外に直線的に飛ばすことができない。
セッティング変更、
フロントのバネレートを上げ、バネの自由長を短くし、ロールに対してのフロントの内足の伸びを抑制する。
リアは、
ピッチングストロークが少なく、ロールも少ない(フロントのバネレートを上げたから余計にそうなるのもあるが…)為に、縦方向、横方向共にトラクションが薄い。
セッティング変更
バネを柔らかくして動きを良くし、沈み込みを良くする。
フロントのステアリングの反応、動きと、リアの沈み込みのタイミングと加重異動のタイミングがズレている。
セッティング変更
フロントの車高を下げ。
この段階で、すでにとても動きが良くなり、乗りやすそう(^-^)v
減衰を適正な位置にセットアップして、タイヤの空気圧も前後共に車の動き、ドライバーの動かし方に合わせてセットアップ。
で、雨セットの出来上がり。
課題は、リアのスタビをもっと柔らかくしたい時に対応できるよう、スタビのアーム側の取り付けを改造して、もっと柔らかく調整ができるように延長加工できたら良いかな(^-^ゞ
で、本日はドライ。
昨日の雨のセットアップでめちゃめちゃ乗りやくなったので、ドライの動きが楽しみです。
先ずは、昨日の雨セットで走行。
動きの基本は良いのだが、さすがにリヤが柔らかくて入りすぎる。
でも、基本的なリアの入りかたは良かったので、バンプラバーを追加して奥のストロークを制限させ、入りすぎを防止。
昨日、リアを柔らか目にセットした後にフロントの車高を下げた為、ドリフト中アクセルを抜いた直後にまた入れた時、リアが瞬間的に浮いてフロントに加重が移行してしまい、舵角の動きがシャープになりすぎるので、リアの車高を下げて加重抜けを防止。
そんなこんなで、結局バネは
フロント22キロ→30キロ
リア8キロ→6キロ
になりました。
車高を色々変えているうちに、実際の車高調の動かした量と車高が変わった数値を比較して見ると、レバーレートは
フロント2.5倍
リア1.1倍
くらいになり、日産のスカイラインシルビア系列に当てはめると、
フロント11キロ
リア6キロ
位の換算になる感じ…
まっ、
そんなもんでしょうd(⌒ー⌒)!
今回のフットワークセットアップメニューも大成功に終わり、ドライバーも大満足して頂けた様子。
またまた今回も良い仕事ができました!!
こんな、セッティングの変更内容を公開しちゃって良いのだろうか…
まぁ、みなさんの足回りセッティングの参考になれば…
と、思います。
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